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【詩】なにもない時間

なにもない時間が流れる
鉄筋コンクリートの箱の中に飼われた人間は
黙ったまま動かず
空想というもう一つの世界に
自分自身をみている

なにもない時間の中にいる
無機物と有機物のはっきりした違いを感じる
植物や食物から発せられる生命エネルギーが
空気の揺らぎとなり音に変わる


なにもない時間は響きとなり
空間には音が満ち溢れ
静けさに生命が吹き込まれる

スマホから発せられる電気信号は
見ることも感じることもできないけれど
空想というもう一つの世界に
大量の情報を伝達する


なにもない時間に感じられるもの
空間・音・物体・生命
時間のエントロピー
五感を通しての情報
なにもない時間に感じるものは何か



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©️Mahalopine

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