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エッセイ・詩など

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たまにぽかんと浮かんだ思いや言葉をエッセイ・詩にしています。 できるだけ、シンプルに伝わりやすい文章を目指して。
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#詩

【エッセイ】警備員のおっさん

昨日は2年間お世話になった職場の最終日だった。 ノンフィクションのストーリーとして、心に残ったことをエッセイにして残しておきたいと思う。 ———————————————————— <今日の一曲> 憂歌団 / おそうじオバチャン この前ライブハウスで少し演奏したので憂歌団が頭に残ってます。代表曲的なこの曲、今回の内容ににぴったりなのでチョイスしてみました笑 おばちゃんじゃなくて、警備員のおっさんですがww ———————————————————— 警備員のおっさん お

時は後もどりすることなく流れている

時は後もどりすることなく流れている 目の前にあることを見つめると 頭の中考えていることは 決して目の前に現れないことだとわかる 未来は予測できるわけもなく ただただ、 目の前にあることの連続だということを わかっているつもりでいるようで また、頭の中で何かを考えようとしている ひとからどう思われているか考えても ひとは驚くほど自分のことをみていないことに気づく ひとのことを考えていても 気がつけば自分のことを考えていることに気づく 偶然の出来事に背中を押されて 一歩踏

秋の風

「なんかちょっと風が秋っぽいよね」 いつもの公園を過ぎたところ 土手沿いの木陰の小道には涼やかな風が流れている。 鼻から大きく行きを吸い込むと、 かすかな木々の香りのなか やわらかい秋を少し感じた。 周りの音もボリュームダウンしていて風に乗って運ばれてくる蝉たちの声も小さく聞こえてくるだけ 通りすぎる人たちも いつもすれ違う顔ぶれが 少し穏やかな表情で それぞれの感覚で秋を感じているよう 喧騒とした仕事のことを 考えることをふとやめて ベンチに腰かけて お気に入り

【祭りのあと】 祭のあとの朝の神社は 凪の時間が流れる 行き交う人々は 静かになり 鳥は歌い 花は舞い 風はリズムを奏で 木々は産まれたての蝉たちを包み込む 涼しい風が 身体を通り抜ける 祭のあとの朝の神社は 凪の時間が流れている。 2023年7月21日

「あったかいお茶」 始発近い朝の電車に乗るとき あったかいお茶がのたくなった 自販機はシーズンかわって 冷たいのばかりかなーと ふとホームの自販機を見ると 一番したの列にあったかいお茶があった こういうちょっとしたことがうれしいな 朝帰りの若者たちは ぐっすり寝てるな

フラワームーンの光を浴びて

ベランダにでて月の光を浴びる。 希望をもって明日を信じていこう。 何度も何度も チャレンジしてきたことだから 月の光は不思議なちからがあるって もうすぐフラワームーンになるよ ここまできたんだ きっと大丈夫 前を向いて進まないとダメだとか 楽観的になならないとダメたとか そんなこともなにも考えなくてもいい。 I go out on the balcony and bathe in the moonlight. Believe in tomorrow with h

【詩】ありがとう

長い時間ずっとずっと一緒にいて 季節をいくつも超えてきたね 今日、ようやく少し前にすすむことができたんだ ありがとう 本当にありがとう 思いつく言葉じゃ全然たりないよ 胸の奥のほうから込み上げてくる あついものはなんだろう がむしゃらに生きてきた 世間体やひとめばっかり気にして生きてきた もうそんなことはしなくていいよ ふたりで一歩ずつ前に進むだけ 失敗や成功なんて言葉はなくて ただ前に進んでゆくだけ── なにも考えなくていい 意識もしなくていい 肩の力を抜いてリ

【詩】桜のつぼみ

わたしはじっと待つ まいにちまいにち あたたかさを感じて つめたい風が吹いても つめたい雨がふっても そのあとには ちょっとだけ 昨日よりもあたたかい日がくることを 知っているから いつ花を咲かせるの? まわりはみんな言うけれど そんな期待はつゆしらず わたしはじっと待つ まいにちまいにち あたたかさを感じて もうすぐきっと 春がくることを 知っているから ゆっきー 桜の標本木。この前よりも少し蕾が膨らんできたように感じます。花粉症っぽくなってから、気がつくとそ

【詩】夏が来る

夏の気配 梅雨はあっという間に過ぎ去って 雨の記憶は数えるほど 6月に生まれた僕は 梅雨は嫌じゃないから ちょっと楽しめなかった気分 夏が来る むわっとした空気 自然は活気に満ち溢れて 自然に僕の鼓動も高まって 自然に汗が溢れだす 夏に向けてみんなで準備しているみたい 夏はいろんな思い出を連れてくる 小さい頃 森や小川で虫取りに夢中になった 新しい発見 大人になってからも 無人島に行ってムラサキウニを踏んじゃったり ブーメランパンツで浜辺でビール飲んだり笑 夏は新しい経験

【詩】いま

いつまでも そばにいて いつのひか おもうとき いまここに あることを まっすぐに すすみたい まどろいを うちけして またいつか くるひまで 何気ない日々の移ろい 生命の営みを思えば 止まることのない時間がある 感じられる時間 限りあることを思えば 優しさや慈しみが溢れる 終わりと始まりの中で微睡む 終わりを意識すると いますぐ始めることの価値を感じる 心の中を覗けば 何もない虚構の世界があった

空を見上げて

地上で歩く人々 資本主義経済の活動の中 空を見上げると大型ヘリコプターが何かを目的に飛んでいる 国の防衛のための活動なのか、政府の要人が載っているのか 人々の思想や思いは、雑踏の中で揉み消され、ビジネスという現実のゲームの中に消える 地上と空は分断され まるで異なった世界が同じ空間に存在する フィジカルな世界とバーチャルな世界 人間の想いはひとつなはずなのに まるで違って見えるのは何故だろう。

【詩】なにもない時間

なにもない時間が流れる 鉄筋コンクリートの箱の中に飼われた人間は 黙ったまま動かず 空想というもう一つの世界に 自分自身をみている なにもない時間の中にいる 無機物と有機物のはっきりした違いを感じる 植物や食物から発せられる生命エネルギーが 空気の揺らぎとなり音に変わる なにもない時間は響きとなり 空間には音が満ち溢れ 静けさに生命が吹き込まれる スマホから発せられる電気信号は 見ることも感じることもできないけれど 空想というもう一つの世界に 大量の情報を伝達する な

この瞬間に感じる幸せ

昼休みの散歩 車の騒音を避けて人通りの少ない道を選んで歩く。 穏やかな日和の中 緑のトンネルをくぐり 木々からでる生命のシャワー 自然から元気をたくさん浴びる。 何気なく過ごす日々の 何気なく過ぎる時間の 何気ないこの瞬間に感じる小さな幸せ 時間がとまったみたいで 気持ちが落ち着いて 穏やかで安らぐ気持ち。 僕が行ったことのない世界の地で 紛争や争いが起こっている 怒り、哀しみ、憎しみ、不安、苦しみ プレッシャー、駆け引き、プライド、大義名分 正義、秩序、倫理や道徳

【詩】階段

僕は階段を登る なにかに取り憑かれたように 一段一段と登るたびに 足にかかる負担を感じて 脈打つ鼓動 有限な命の活動を感じる 登り切ったところに なにがあるわけでもないけれど なにかがあるような気がして この階段がつくられた理由はなに 階段の上に住む人たち 階段の下に住む人たち 雨水は低きに流れ 煙は高きに舞い上がる 見下し見上げても 足元しか見えないことに気づく 若き頃 階段を登ることが嫌いだった ただただサボって楽がしたかった そんな僕が今は階段を登っている 自