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エッセイ・詩など

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たまにぽかんと浮かんだ思いや言葉をエッセイ・詩にしています。 できるだけ、シンプルに伝わりやすい文章を目指して。
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2023年8月の記事一覧

人間ドック終わり ~月夜の外濠と総武線🌜️🚋

今日の人間ドックはなんとか無事にクリアできて ほんとに良かったです。お疲れさまでした(自分) いろいろありましたが、胃カメラと大腸カメラが 問題なかったのはよかった。 初めて点滴みたいな軽い麻酔をうちこんだら ほんとカメラを入れられたときの記憶がない!? 眠ったタイミングも起きた記憶もなくて ん?!と時間がなくなっている感覚。 気合い入れていたので損した気分でした(笑) あと不満だったことは 聴力検査の右耳の高音が聴こえてない? とか言われて、、、耳の検査なんて 今まで一

秋の風

「なんかちょっと風が秋っぽいよね」 いつもの公園を過ぎたところ 土手沿いの木陰の小道には涼やかな風が流れている。 鼻から大きく行きを吸い込むと、 かすかな木々の香りのなか やわらかい秋を少し感じた。 周りの音もボリュームダウンしていて風に乗って運ばれてくる蝉たちの声も小さく聞こえてくるだけ 通りすぎる人たちも いつもすれ違う顔ぶれが 少し穏やかな表情で それぞれの感覚で秋を感じているよう 喧騒とした仕事のことを 考えることをふとやめて ベンチに腰かけて お気に入り

【エッセイ】「津」のおじさんの想い出

津の親戚に不幸があり、この週末はお盆休みで帰省していたばかりの三重県にとんぼ返りで帰ってきていた。 日本一短い一文字の駅名「津」(つ)。 全国的にはそんな有名ではないと思うけど 三重では一応県庁所在地となっている街。 僕も結婚したタイミングで社宅が津市に割り当てられ、半年ほど住んだことがある。 たしか29歳の頃だったかな。 ―――その後に東京にでて今年で21年目になる。 幼かった頃の「津」の想い出は 亡くなったおじさんの家で遊んだこと。 ひとつ違いのいとこ姉妹がいたの

白鳩の舞

八月十五日。 終戦記念日の今日、靖国神社では白鳩の会の放鳩式がある。 今年は残念ながら帰省中のため東京にいなくて参加出来ないけれど、去年は「白鳩の会」に入って間もなく、案内もあったので、放鳩式にはじめて参加してみた。 当日の朝10時。 能楽堂の前にたくさんの人達が集まり、白鳩の飼育の方が籠に入った白鳩たちを連れてきた。司会の方が靖国神社の白鳩の由来の話をした後、講談師の方が代表で一羽の白鳩を放ち、それに合わせ、みんなで「ありがとう」という言葉をかけ一斉に白鳩達が空に放たれ

新幹線の車窓から夕陽がみえた 窓ガラスにスマホをくっつけて撮影すると 赤いきれいなリングが写った ほんの1時間前に 離れた街の駅で空をみた時は 青空に夏の雲が見えたけれど その空や雲は地平線に遠ざかって 茜色に高揚した太陽が 「今日もお疲れさま」 と微笑んでいるみたいだった

ハンドタオルを持ち始めた話

僕は小さい頃からハンカチやハンドタオルを持つのが嫌だった。 トイレで手を洗った後もパパッを手を振って水を飛ばして終わり。 そもそもそんなものを持つこと自体、ひ弱な真面目っ子みたいでカッコ悪い。そんな感じで小学生の頃は半袖半ズボンで6年間学校に通ったりするような野生児。 中学生くらいからちょっとカッコつけて不良に憧れ、校則で男子は全員坊主だったけど、ちょっと剃り込みを入れたり眉毛を細くしたり・・・ テレビや漫画でその手のものが多かった影響もあったのかも。 高校生になってからも同

帰り道の空 青空の手前に 不気味な灰色の雲が 迫ってくる。 追われるように 家路を急ぐ、 蒸し暑い風の中 少し雨粒があたった。 週明けの空は 不安定な僕の気持ちを 映し出していた。