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エッセイ・詩など

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たまにぽかんと浮かんだ思いや言葉をエッセイ・詩にしています。 できるだけ、シンプルに伝わりやすい文章を目指して。
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2023年1月の記事一覧

金曜日

「あぁ~、やっと金曜日だわ」 朝の何気ない会話の中で、毎週話している会話。 金曜日は土日休みのサラリーマンには、 一週間の仕事のおわりのひとときを感じる日。 ふと僕が小中高の学生だった頃は、 週休二日じゃなかったことを思い出した。 ネットで調べてみると、完全学校週5日制になったのは2002年。 ということは、僕たちの時代の学校は土曜日もあったということになる。 社会人になったのが1997年なので、その時は週休二日が一般的になっていたようだ。 ──う〜ん。小さい頃の

ジェフ・ベック追悼

ジェフ・ベックさん、亡くなってしまいました。いろんなスーパーギタリストに影響を与えたギターの神様が本当に神様になってしまった。ギターを愛しているひとりの人間として追悼の意を捧げたい。 若い頃、ギター雑誌で読んだ話。 ジェフ・ベックはスティーブ・ヴァイにギターを教える時、英語で話したそのものをギターで演奏させたとか。 ギターでどこまで感情を表現できるのか、ほんとすごい練習方法だとおもった。 ギターはフレットがあるので、バイオリンなどフレットレスに比べて、本当の意味での人間の

【エッセイ】動的均衡

今年は暖冬かな──と そう感じる日が多かったけれど 月曜日から大寒波がくるというニュースで まわりはすっかり寒さの話題で持ちきり 月曜日の朝の出勤は どんよりと曇っていて今にも雨が降りそう 予報通りの寒波の中 足早に歩き出す。 ウォーキング・マインドフルネス 凍てつく空気を身体全体で感じながら 呼吸に意識を集中すると いつもよりも敏感に 身体の内部から 込み上げてくる暖かさを感じた 歩く街並みの中にも 生命と無生命の違いを感じる 街路樹たちは余計なことは考えないで 幹や

【エッセイ】おとしもの

朝の駅に向かう道 歩道の手すりのうえにポツンと年期のはいったお財布が置かれていた。 一度通りすぎて── ふと駅前に交番があったことを思い出し もどって、お財布を手に取る。 中身もしっかりはいっていそう──ちらっと開くと保険証やらいろんなカードもそのまま残っている。 詳しく見るのも気がひけるから そのままそっとカバンにいれて交番へと向かう。 駅前の交番には女性の警官がちょうどいてくれたので、すぐ近くの公園沿いの手すりのうえに お財布が置かれていた旨を伝えた。 時間もなか

【エッセイ】朝のルーティンのなかで環世界を考える

新年が始まり、二週目の週末。 6時過ぎに起床して手洗い歯磨きうがいをしてベランダで寒風摩擦しながらストレッチ。 身体のセンサーが起動すると 不思議と寒さは感じずに 雲ひとつない晴天の空から 朝のやわらかくて優しい光を感じる。 いつもの散歩道で 群れからはぐれた一匹の白い斑の鳩が 寂しそうに木の枝にとまっている。 少し先では鳩の集団が落ち葉の上で つんつんと餌場を漁っている。 外濠のカモさん達は やっぱり去年より数も少なくて 群れずにぷかぷか浮いていたり ちゅぴぴぴ〜と鳴

【エッセイ】朝の新宿の雑踏の中で

朝の新宿。 仕事場に向かう人たち 朝まで遊んで行き場をなくした若者たち ホテルから出てくる外国人やカップル 24時間営業してるフランチャイズのお店 夜行性のネオン街は 人々の欲望を満たして汚れたものを デトックスしているかのように感じる。 外国人の家族が朝の街並みをバックにして スマホで記念撮影をしている。 飲み屋やパチンコ屋とかの日本語の看板は、 いったいどれくらいの文字や言葉が理解されているんだろうと、ふと考える。 立ち止まって、 noterの皆さんの朝の記事を読ん

【エッセイ】仕事はじめ

仕事はじめの日。 今日から仕事モードでの一年が始まる いつもよりちょっとだけ早めに支度をして 久しぶりにワイシャツとネクタイをしめ スーツを着てベルトをしめる 鏡を見て、仕事モードの自分をちょっと確認する。 去年から仕事に対する価値観が少し変化してきた 会社でサステナビリティを推進する事業になったこともあって、 自分の欲を満たすために働いてきた気持ちが薄らいできている。 本気で環境のこと、社会のこと、地球のことを考えることが、今の僕の仕事。 僕の今までの人生は、 物欲、