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The Art Of Loving

数日前から原因不明の左手と左肩の酷い痛みがあったのですが、
身体を診てくださった先生から、
「朝、ピアノの練習をする前に、『いまから練習しますよ。よろしくお願いしますね。』と手にも声をかけてあげてください。練習した後は、できるだけ手湯をして、手首まで温めてあげてください。酷使されているのに全然いたわってもらえていなくて、手が悲しんでいます。」
とアドバイスをいただきました。

もともと、長いブランクを経ているので、手の筋力が落ちているのに、毎日朝早くから酷使していたのが主な原因だったようです。
練習時間があまりとれないので、焦りもあって、短時間でたくさん弾いていたのもよくなかったみたいです。。反省。

すぐ根を詰めてがんばりすぎる性質、大人になってずいぶん丸くなったのですが、三つ子の魂百までとはこのこと笑

今日から、ちゃんと手を労ってあげようと思います^^

なかなか、自分に優しくするのは難しいですね。

先日あった、「家族と愛の研究」会viedefamille.jpでも話題になっていたのですが、大人たちも、ちゃんと愛された(一人の人間として認めてもらえた、尊重してもらえた)経験が乏しいので、いくら子どもを愛そうと思っても、どう愛すればいいのかわからず、結局自分が大人にされて悲しかったことをくり返してしまう、というのはよくある話だと思います。

虐待する親も、親自身も苦しんでいることがほとんどです。

保育士養成校での教育に携わっていて思うのは、保育士を目指す学生や、特別支援教育に関わる学生、親御さんだけでなくて、もっと中学や高校の授業でも、愛着の形成や、心理学、子どもの発達について、発達障害について、みんなが勉強できたらいいのになあということ。
子どもは、誰かの所有物ではなく、誰かに責任を押しつけられるべきものでもなくて、社会全体の財産だと思うので、みんなが基本的な知識だけでも勉強できればいいのになと思います。

母性愛をはじめ、さまざまな愛は、無条件に備わっているように語られることが多いですが、社会による無言の期待に声を上げることもできずに苦しんでいる方もたくさんいます。
愛を「技術」と捉えて勉強したり、練習したりすることによって、苦しんでいる人が救われることもあるように思います。

1956年に出版された、エーリッヒ・フロムの『愛するということ』という本は、わたしにとって、いろいろな意味でいまなお深い示唆に富む本です。
愛するということ / フロム,エーリッヒ【著】〈Fromm,Erich〉/鈴木 晶【訳】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア (kinokuniya.co.jp)



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