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島人ぬ宝

今日は、環境・表現の授業で、先日の歌声喫茶でも歌われていたBEGINの「島人ぬ宝」を題材にしました。

驚いたのは、2002年にリリースされた曲なのに、ほとんどの学生が歌えること。しかも、「歌いなさい」とは一言も言っていないのに、「イーヤーサッサ」という、合いの手まで歌っていました笑。ノリのよさは、保育学科だからか、関西人だからかわかりませんが、面白くて笑ってしまいました。

たまたま父親の仕事で小学校の三年間を沖縄で過ごしたことで、「平和授業」で沖縄戦のことを知ったときは子どもながらにショックでした。

どうして場所によって語られる歴史が違うんだろう、とそのときに疑問に思ったことを覚えています。

ほかにも、どうして休み時間に方言をしゃべると先生に怒られるのか、どうして女の子はみんなショートカットにしなくてはいけないのか、不思議なことがたくさんあり、その理由を知ったのは、大学院に進学して、歴史を専攻してからでした。

「島人ぬ宝」の歌詞にある、「教科書に書いてあることだけじゃわからない」というのは、一般論でもあるけれど、沖縄という場所の具体性も歌われているのではないかな、と思い、その話も少ししました。

学生はきちんとうけとめてくれて、終わったあとに話をしに来てくれた学生もいました。

授業の課題で、「アイヌと琉球の言葉を調べて、好きな言葉を書いてください」と出したら、みんなが調べてくれた言葉がとても素敵でした。お花や、「ありがとう」「好きです」など、優しい言葉、かわいい言葉が多くて、心が和みます。

言葉っていいな。

【アイヌの言葉】
ノンノ(お花)
イヤイライケレ(ありがとう)
イランカラプテ(あなたの心に触れさせてね)
エーラマス アン!(好きです!)
ピリカ(かわいい 美しい)

【琉球の言葉】
ンパナ(お花)
めんそーれ(いらっしゃい)
にふぇーでーびる(ありがとう)
カナサンド―(あいしてる)
どぅし(ともだち)
なんくるないさ(なんとかなるさ)

絵は、授業後に余ったプリントの裏に落書きしたキジムナー(沖縄の精霊)のつもりです。。

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