作り終わった作品は手放すのが自然
私のような仕事では自作に対する「思い」とか苦労して作り上げた自作を手放すことは悲しくないのか、などと良く聞かれますが、
私は、自分で作ったものを手放すことに全く抵抗感がありません。
なぜなら、どんなに小さなものでも、それがちょっとしたエスキースであっても、自分から現実世界に物質として出てきたしまったら、それはもう、そのモノ自体の人格のようなものを持ってしまい、それを生育させるために私は振り回されるからです。それは自分のもの、という感覚を持てないのです。
それはまるで植物