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フォリア工房での染色の技法

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工房で行っている、染、文様染の技法を解説しております
運営しているクリエイター

#染め物

図案について

布に文様を描くにあたって、いきなり布に糊やロウを置いたり、染料や顔料で描く事は出来ない…

下絵について

図案が出来たら、下絵を描きます。 布に図案を描き写すことを「下絵を描く」と言います。 …

糊について

文様を染めるにあたって当工房では糊やロウを使いますが、 日本の染物に使う糊には、 「柄の…

色挿しについて

色挿しは糸目糊置きで括った部分に着色する、あるいはロウによって堰出し(ロウによって文様を…

ロウについて

工房では柄を伏せるのにロウを多く使用します。 また、糸目糊を使わずにロウのみで文様全体を…

蒸しについて

染めには大きく分けて二種類の方法があります。 一つは「浸染」(しんぜん)です。 これは染…

水元について

「水元」(みずもと)は染めた生地を水洗いすることを言います。 「引染」の場合は、生地が経方向にも緯方向にも一時的に伸びてしまうので、それを「水元」によって整える意味もあります。 「水元」によって、生地の風合、仕上がりが変わってきますので丁寧で確実な仕事が要求されます。 素早く、しかし丁寧に、染まりついていない余分な染料や糊、薬剤等を落とします。 「水元」が悪い場合、染料の再汚染、スレ、折れの発生、風合いや染色堅牢度の低下が起こります。 (再汚染=一度水に流れた染料が

脱ロウについて

ロウや、ゴム糊を使って文様染をした布は、水洗いではロウやゴム糊は取れませんので、溶剤で洗…

湯のしについて

染めの色々な作業工程で生地はストレスを与えられています。 生地が縦横に伸びたり、あるいは…

仕上げについて

染めの加工が一通り出来上がると、必要に応じて金彩や刺繍の加工をしたり、挿し色を顔料で調整…

天然染料の煎じ方

当工房で行っている、基本的な天然染料の煎じ方です。 染材によっては方法が多少変わったり、…