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社名を「リチカ」にしました

こんにちは。「リチカ」です

このたびカクテルメイク株式会社は、株式会社リチカに社名変更しました。
手書きリリースが可愛いのでぜひみてください!)

制作会社からスタートして丸6年。プロダクトの「RICHKA」がスタートして丸3年。いろんなことがありました。

「住民税が払えなさそう」から始まった

いまだから告白しますが(というか社内にはしていましたが)、もともとこの会社は「壮大なビジョン」があったわけでも「強い使命感」から設立されたわけでもありません。

どちらかというと「住民税が払えなさそう!」という切実な想いから起業した経緯があります。どういうことかと言いますと……。

25歳のとき、100人規模のベンチャーの取締役をいろんな理由で辞めることになりました。年齢のわりにかなり報酬をいただいていましたが「30歳までは貯金をするな」という先輩の教えを愚直に守り、すべてチームの飲み代に使っていました。

自慢じゃありませんが、貯金はまったくありませんでした。

「どうせ死ぬなら起業するか」

そんななか(幸い生活水準は上がっていなかったので)普通に転職する選択肢もあったのですが、そうすると今度は前年度の住民税で死ぬことになるのが判明しました。

そこで「どうせ死ぬなら起業するかー」くらいのノリでスタートしたのが弊社です。(今書くと恥ずかしすぎるな……)

ただ「せっかくやるからには、自分がやりたいことをやってみたい」と思いました。クリエイティブなことも好きだし、前職もプロダクト開発の会社でした。

当時は「スタートアップ」というよりは「制作会社」として誰かにとっての最高なものを作りたい。そんな思いがありました。

社名は、学生時代にバーテンダーのアルバイトをしていたこと、いろんなお酒から最適なカクテルをつくる所作とイノベーション的な「革命」を掛けて「カクテルメイク」にしました。

(余談ですが、BAR文化やお酒の世界の所作が大好きで『バーテンダー』という漫画は今でもバイブルです。)

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(昔のロゴ。かわいい……。)

そこからは、今のビジネスの原型でもある「動画制作」だけではなく、もともとエンジニアチームと行なっていた「システム開発」(スマートロックなどのプロダクトに関わらせていただきました)「Web制作」「配信」「3Dのモデリング」などのご相談をいただいて、おもしろそうなものはどんどんやっていきました。

その過程で生まれたプロダクトが、今の「RICHKA」です。

(制作会社からスタートアップになった話は、このnoteにまとめてありますので、よければぜひ。)

「RICHKA」の成長

そんなふうに名付けた「カクテルメイク」という社名にはけっこう愛着がありました。コロコロしててかわいいし。

その一方で、本当にありがたいことに「RICHKA」というプロダクトは少しずつ成長し、今では400社以上、毎月2万本以上の動画コンテンツが制作されるまでになりました。

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実は最近は、バナーやGIF動画が作れたり、AIナレーション機能がついたり、日々アップデートしてます。たくさんご要望をいただく機会も増え、プロダクトの開発スピードも日に日に加速しております。

気がつけばカクテルメイクは、完全に「RICHKA」を運営している会社になっていました。

そんななか「カクテルメイク」という社名が、しばしばコミュニケーションの邪魔をする機会が増えてきました。誰がどうみても完全に「お酒の会社」だからです笑。

「会社名=サービス名」が最適だとわかっていても……

定石は「会社名=サービス名」

これは理解していましたが、なんとなく「RICHKA」という動画生成エンジンを社名にすることで「動画の会社」という定義になるのがイヤだったんです。

もちろん動画は好きだし、前職の2011年からずーっと動画の事業をやっているので、それなりに詳しい自負もあります。

でも、なんかいやだったんです……。

「動画市場」っていう言葉もなんかピンと来ませんでした。動画であるかどうかは、あくまで「作り手の都合」。ユーザーからしたら、きちんと伝わることが大切で、別にテキストでも音声でもなんでもいいはずです。

だから「動画」という定義の中に入ってしまうのをなんとなく恐れていたんじゃないかな、と思っています。

リチカって「コミュニケーションをリッチ化する」プロダクトなんじゃない?

お客さまからいただくさまざまなニーズを「プロダクト」に落とし込もうとすると、どうしても「動画」だけでは無理なケースも出てきます。そういうときは、動画以外のプロダクトをいくつか仕込みます。

そうすることでお客さまには喜んでいただけるのですが、翻って「自分たちがなんの会社なのか?」「なにをやりたい会社なのか?」は、わからなくなっていきました。

そんなある日、あるメンバーから「うちって制作会社のときから一貫してコミュニケーションを"リッチ"にするプロダクトを作ってますよねー」と言わました。

ハッとしました。

「なるほど! ぼくがずっと関心があったのは"コンテンツを作ること"じゃなくって、その先にある"コミュニケーション"だったんだなー」と気づいたんです。

これまで「一貫性がない」「特化していない」と言われることも多く、少しコンプレックスを抱いていました。一方で「おもしろそうだから作ってみた。それでいいじゃん」と半ば開き直ってもいました。

ただ、これまで作ってきたプロダクトや制作物は、誰かの「伝えたいけど伝わらない」コミュニケーションの課題を"リッチ"にするためのものだったのです。

「リチカ」は「動画をつくるプロダクト」ではなく「コミュニケーションをリッチにするためのサービス」である。

こうして「リチカ」というプロダクトの定義が広がったことで、今回社名変更に踏み切ることができたのです。

「伝わらない」は加速していく

今、あらゆるところで「伝わらない」が加速しています。

人類の歴史の中で「コミュニケーションの課題」はずっと続いてきました。それがパンデミックによる「リアルの分断」により、今まで以上に複雑なものになったんじゃないか、と感じています。

今まで、なんとなく対面だからこそ通じ合っていた「ニュアンス」や「雰囲気」みたいなものが、デジタルのコミュニケーションでは伝わりづらい。今まで普通にできていたことができなくなったことで、ちょっとした「ボタンの掛け違え」が起きるようになりました。

たとえば商談。

これまでリアルで読み取れていた、相手のちょっとした仕草や表情、服装などがなくなってしまいました。「言葉では表現しづらい情報」が届かない。

その結果、最初にやるような談笑や、趣味の話、盛り上がるネタが少なくなり、コミュニケーションが淡白になってしまうことも増えてきました。

たとえば、全社への情報共有。

これはぼくの体験ですが、今までは聞いている人の表情をみながら「あ、この人理解してそうだな」みたいな目に見えない情報を取り入れながらプレゼンや情報共有をしてきました。

しかし、ZOOMやチャットだと読み取れなくなりました。終わったあとに、個別で補足できていたことができなくなったりもしました。

対面からチャットのやりとりへ。オフラインからオンラインへ。

あらゆるものが変化した世の中で「伝え方のスキル」も変化してきてるんじゃないかな、と思っています。

「笑顔で話すスキル」は「笑顔で話しているような文章をかけるスキル」に。「オフラインでのプレゼンスキル」は「それ以上に伝わりやすい動画を編集できるスキルに」みたいな感じで……。

デジタルのコミュニケーションは、淡白になりやすい傾向があります。

でも、その一つひとつに、時間とコストをかけている余裕なんてない。そんな今まで当たり前にあった「コミュニケーションの余白」がポロポロ抜け落ちてしまっているのが今なんじゃないかなと思っています。

そのなかで改めて大切になっているのが「人の心を動かすコミュニケーション」です。それも、日常のスキマに入ってくるちょっとしたものです。

たとえばお問い合わせメールの中に入っている、ちょっとした「人っぽさ」「あったかさ」。それが改めて大切になってきているんだと思います。

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ぼくたちの会社では、お問い合わせをいただいたら、自動で上のようなお辞儀をしている動画つきのお礼メールが届くようになっています。これがすごく好評なんですね(近々リリースするかも)。

淡白になりがちなデジタルコミュニケーションには、こんな「なんかいいよね」みたいなものが入ることで、対面よりも素敵なコミュニケーションになる余白がたくさん眠っていると思っています。

そこに、クリエイティブとテクノロジーの力を使ってどんどん入り込んでいく。その結果、いろんな想いが届くようになる。

そんな世界が作れたら素敵だなあ、と思っています。

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……ということで、絶賛「仲間募集中」です

長くなりましたが、そんなことを半年間くらいかけて仕込んできました。さんざんインプットしてきたので、今年はたくさんアウトプットしていきます。

カクテルメイク改め「リチカ」では、絶賛仲間を募集中です。

すでに第一線で活躍してきたエンジニア、クリエイティブディレクター、モーショングラフィッカー、デザイナー、ビジネスプロデューサーのみなさんに続々と参画していただいております。

会社のステージも一段あがった、すごくおもしろいタイミングです。

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ご興味ある方、ぜひお気軽にお話しさせてください!!





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