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【007"6-4"】バカバカしさ再び!温故知新の1作『007/スペクター』

本日、最新作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』がやっと公開される。『カジノロワイヤル』『慰めの報酬』『スカイフォール』と感想をアップしてきたクレイグ版も4作目となった。批判的な意見も少なくないのが残念なのだが、『ノー・タイム・トゥ・ダイ』を観るためには必ず見ておかなければならない重要な一本。9月24日(金)から1週間限定で塚口サンサン劇場にて上映される。今回は『スペクター』について語っていく。

「007って何?」という人はコチラ↓

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画像引用元: IMDb
https://www.imdb.com/media/
rm3887487232/tt2379713

■初の劇場での007

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上映前にサム・スミスの主題歌のカラオケバージョン流してくるのは反則。ガンバレルでは鳥肌が!あのテーマ曲は24回聴いているはずなのに、なんであんなにワクワクするわけ?音楽の効果は凄い。アバンタイトルから主題歌までの盛り上がりで劇場で観れて良かったと思った。その思いはもちろんエンドロール後まで変わらなかった。

■評価低めな理由を考察!

▷『スカイフォール』という名の宿敵
「期待しすぎた…」という声が多かった。『スカイフォール』を超えられなかった。監督もサム・メンデスが続投し、作風も似た感じになったこともあり、やっぱり比べてしまった人が多かったのかもしれない。

▷『スターウォーズ』と同じ失敗…?!
『スターウォーズ/フォースの覚醒』はオリジナル3部作の雰囲気も残しつつ、新たな登場人物で新章のスタートを成功させた。次作『スターウォーズ/最後のジェダイ』では、世界観をぶち壊す衝撃的な展開で賛否両論。最終作『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』では、軌道修正と完結を一気にしたため、賛否別れる形となった。壊された世界観での新たなスターウォーズを観たかった人は酷評、かつてのスターウォーズファンは絶賛。

クレイグ版も見方によってはそうである。『カジノロワイヤル』では、金髪という新たなボンド像を確立。肉体美とアクションが評価された。次回作『慰めの報酬』では様式美完全無視、アクションに振り切った作品で評価は低め。007要素が感じられなかったという声が目立った。そして『スカイフォール』は絶賛ムード。007の世界観は再解釈&現代版にアップデートされていたが、新たなファンを獲得することに成功。しかし今作『スペクター』では、(良い意味で)バカバカしいかつての007に原点回帰。『スカイフォール』で新たなことをして成功したのに、それを生かさずにかつての姿に戻ってしまった。

▷作品の雰囲気のバランス
前半は過去シリーズを思い起こされるような

主題歌サム・スミス『Writing on the Wall』曲はめっちゃいい!しかし、シリアスな曲調が作風と合っていなかったかな。

■原点回帰!良い意味でバカバカしい

前章で少し触れた良い意味でのバカバカしさ。それはかつて、007の良さであった。世界征服を企む悪の秘密結社が出てきたり、奇想天外な秘密兵器を使ったり、バレバレやん!と言いたくなるようなことをしていたり…etc。緩さを楽しむもの=007。しかし時代の流れに合わなくなり、そう言った演出が減ってきた。特にクレイグ版はシリアス路線で、作風もらかなり違っていた。『女王陛下』『ユアアイズオンリー』『リビングデイライツ』『ワールドイズノットイナフ』とシリアスな作品はあるものの、どれも当時はヒットしていない。

■ボンドガール

▷最年長ボンドガール
モニカ・ベルッチ演じるイタリアのご婦人、ルチア・スキアラは前作『スカイフォール』のMをカウントしなければ、最年長ボンドガールになる(Mをボンドガールとも解釈できるというだけで、正確に言及されたわけではない)。

背中のチャックをボンドに開けられるシーン、『死ぬのは奴らだ』でマグネット腕時計を使って開けられたのと同じアングルに感じたが、まさかのオマージュ?!

▷Mrホワイトの娘
今作のメインボンドガールを務めたのはレア・セドゥ。マドレーヌ・スワンはMr.ホワイトの娘。チャイナ風の服を着てるのは『ドクター・ノオ』のオマージュ?!

■ボンドカー

009用の車を拝借したため、今回は009仕様の装備になっている。弾は装填されておらず、009好みの音楽も。しかも5億!が川の底へ。デザインはそんなに好きではないが、カーチェイスのシーンは見どころのひとつである。

■最新作を勝手に予想!

▷タイトル
タイトルは『ノー・タイム・トゥ・ダイ』。英文をそのままカタカナにするのはピアース・ブロスナン=ボンドの頃のよう。また原点回帰しているのか?

▷ボンドはどうなる?
『スペクター』のラストから始まるなら、ハッピーエンドにはならない。DIEというワードが入っていることもあり、ボンドが死ぬ話になるのでは?と個人的には予想。また引退したはずのボンドが呼び出されるということは、00エージェントになる前の過去の因縁か?

▷新ボンドガール、アナ・デ・アルマス
シンプルに楽しみ!背中も胸元も開いたドレスでアクションしてたけど、大丈夫かな…?

▷逆らえない時代の流れ
黒人女性の00エージェントを出すのは、そこまでポジティブな立場ではないけど、どうせ出るならしっかりとキャラ立ちしてて欲しい。

▷最後に
今日、10月1日から『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』が公開される。やっと…!権利で揉めてコロナ前から延期を繰り返していた。期待を胸に、2日に観に行きます!


Bond Is Back

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▷『007/カジノロワイヤル
(6代目クレイグ1本目)

▷『007/慰めの報酬
(6代目クレイグ2本目)

 ▷『007/スカイフォール
(6代目クレイグ3本目)

 ▷『007/スペクター
(6代目クレイグ4本目)

 ▷『007/ ノー・タイム・トゥ・ダイ
(6代目クレイグ5本目)

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