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次は放射線治療

梅雨時だからジメジメはしかたないとして、6月なのに真夏のように暑い。

左胸がなくなって2か月半、こんどは放射線治療だ。

去年の7月頭に乳がん告知だったから、もうすぐ1年になる。

当初の私のがんは

乳がん(小葉がん)
脇のリンパへの転移あり
しこりの大きさ最大径2〜5cm
ステージⅡB

サブタイプ 
ルミナールB(脇に転移ありでAからBに変更)
HER2陰性

そこで半年ほどかけて抗がん剤治療開始。

AC療法
A:アドリアマイシン(ドキソルビシン)
C:エンドキサン(シクロフォスファミド)
3週間ごと4回点滴

ドセタキセル療法
3週間ごと4回点滴

髪の毛が抜けるのを防ぐために冷却キャップ・Paxman Scalp Cooling システムを利用。

その後の事はこちら

抗がん剤の副作用などは個人差があるが、私の場合を記事にして、「乳がん治療中」というマガジンにまとめてあるので、気になるひとの参考になればうれしい。

自分の覚書のような、単に吐き出したもののような内容。

そして途中、肺に転移している疑いが出て、病理検査のために肺の一部を切り取る手術をした。

結果は幸いにも転移ではなかったので、4月に予定通り左胸全摘と脇の腋窩リンパ節郭清の手術を受けた。

乳がんの手術は

全身麻酔だから、意識のない間にすべてが終わり、目が覚めると胸に板みたいに固いものが押し当てられて、ゴムのついた胸帯でぎゅうぎゅうに圧迫されていた。

胸の中身をごっそり乳首自体と乳首の周辺皮膚ごとくりぬいて、残った皮膚を胸壁にくっつけるようになっている。

くりぬくイラストを見ると、わりとグロイ。

私の場合はそれにプラスで脇のリンパ節も取っているので、脇も少しへこむ。

例によって管がいろいろつながっていて動けず、水も飲めない状態だが、次の日の朝から飲食再開。

午前中に尿の管が抜ける。この尿の管が私は痛かった。肺の手術の時もそうで、早く抜いて欲しかった。

朝と昼の食事が問題なく取れていれば、点滴も抜ける。私は食べられたので無事抜けた。

心電図モニターもなくなり、胸のドレーンのみになる。肺のドレーンよりだいぶ小さく、肺のときはドレーンの先の容器が大きくて、ゴロゴロ転がる台に乗せて移動だったが、胸の場合は直径15cmもないぐらいの丸い容器につながっていて、それをポシェットのようなものに入れて首からかけて移動する。

もらったプリントには、胸から出る血液その他の液が、50ml/日以下になるとドレーンが抜けて退院と書いてあった。

ところがある看護師さんは100ml以下と言い、ある医師は60mlと言う。統一されてないのかな。まあそのへんの値なんだろう。

このドレーン周りにガチガチに防水テープを貼ることで、ポシェットごと持ち込んでシャワーが可能。手術翌日は看護師さんが体を拭いてくれたが、翌々日からはシャワーOK。

手術翌日最初の歩行時は看護師さんが付き添うが、それ以降はひとりで病棟内を歩ける。少しずつ様子を見ながらだけど、洗濯も自分で病棟内のコインランドリーでした。

マンマリハビリ

本来であれば翌日からリハビリが始まるが、私の場合、内出血があったので1日様子見で、問題ないとして翌々日から始まる。

ぎゅうぎゅうに締めていた胸帯も外れて、タオル数枚を厚めに畳んだものを胸にあてて圧迫しつつ、前開きのやわらかめのブラで押さえるようにする。

マンマリハビリは、10個の動作があって、それぞれ3~5回ずつを1セットとして、毎日朝昼夕と寝る前の4セットするのが基本。

とにかく左腕が上がらないし周囲が痛い。

でも痛いからと言って動かさないでいると、固まってしまって動けなくなるから、痛み止めを飲んででもやるように言われる。

がんばって毎日やった。

2週間で退院。

痛みは

予想だと、胸をごっそり取るのだから、胸が痛いだろうと思っていたのに、胸自体の痛みはさほどでもない。

それより二の腕の方が痛い。それから切り取った周囲。

先生が言うには、神経が繋がっていて、神経が傷つけられているから離れたところが痛くなるらしい。

肺のときも、全然関係なさそうなお腹の部分が痛かったが、それもわき腹から神経が繋がっているからなのだそう。

ついでに抗がん剤のせいで傷んだ血管が痛むのが残っていて、左腕が痛いのでダブルで痛い。

それから、感覚がなくなっているところがある。なくならないまでも、鈍くなっているところも。脇の下周辺が、他人の皮膚のよう。

こういう痛みは、次第にやわらぐそうだが、何か月も、場合によっては年単位で続き、場所によっては完全には治らずに痛みに慣れるようになっていくと説明された。

けっこう痛いのにこれが年単位!?きついなあ・・・

と思った手術後から2か月ちょっと経った現在、やっぱり痛いし突っ張るところもあるが、だいぶ痛みは引いているし、なくなった感覚もある程度戻っている。左腕は右腕と同じところまで上がるようになった。

前開きの服しか着られなかったけど、今はゆるめの被りタイプの服は着られる。

摘出したものの検査結果は

手術後3週間して、外来で摘出した乳腺とリンパ節の病理検査の結果が説明された。

パソコンに向かった先生が、画面に表示されたカルテを操作しながら、「この下に、取ったものの画像が表示されますが、見ても大丈夫ですか?」と言う。

「大丈夫です」と答える。

前述した通りの、乳首と乳首周辺の皮膚ごとくりぬかれた、私の胸の中身が表示される。カラーで。
続けてその肉片が薄くスライスされた様が映し出される。
ああ、私のおっぱい・・・。

抗がん剤でがんは小さくなって、ステージⅡBからⅡAになったけど、消えたわけではなかった。

サブタイプは手術前に言われていた通りで、リンパ節転移は1個、「Ki67」というがんの増殖能を表す値は30%。20%がボーダーラインなので、速めということに。

がんの周りのリンパ管にがん細胞はなかったが、血管にはあった。

「がん細胞の顔つき」と呼ばれるものは”おとなしめ”だが、「がんの悪性度」はやや悪い。

いろいろある項目を総合的にみると、私の乳がんの再発リスクは、高い低いのちょうど中間で五分五分。

今はいろんな薬があるそうで、悲観的になることもないらしいがあんまり喜べもしない。

そこで今後の再発予防のための治療は

  • 放射線治療:平日毎日受けるのを約1か月

  • 飲み薬タイプの抗がん剤を服用するのを1年

  • ホルモン剤を服用10年

この飲むタイプの抗がん剤は、脱毛はないが結構きつめの副作用があって、ひとによっては1年飲み切れず途中でギブアップするらしい。

途中でやめてしまったとしてもいいから、飲める間は飲むことを勧めると言われた。

副作用の内容を聞いてみたが、「今説明しても忘れちゃうと思うから、放射線治療が終わってから説明するよ」と言われて断念。

ということでまずは放射線治療

これが、放射線を当てる時間は本当にわずかで、ほかの部分になるべく当たらないようにするための準備を含めて20分くらいとのこと。

本来は外来で対応できるのに、私が通っている大学病院までが遠いため、平日毎日通うのは大変なので入院することに。

1か月以上の入院になる。

治療する時間と診察時間以外は自由に過ごせるため、暇つぶしできるもの持ってきてねと言われるくらいで。

なので、ノートPC持ち込んで仕事できますか?と聞いたら、「ああ、うん、大丈夫」との答え。

在宅ワークを受注している会社に連絡の上、できる範囲で仕事をすることにした。

好きなドラマの録画も、1か月以上だとできないかもな、と前回に続きTVer利用を考えたが、それだとNHKが見られないので、今回NHKプラスを登録。
つくづくテレビ好き。




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