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「虎に翼」の女性たち

私が女で母で娘だから余計にだろうけど、
今朝の朝ドラ「虎に翼」が泣けた。

「私の母はとても優秀ですが?」という娘は伊藤沙莉さん演じる寅子。

「お黙んなさい」と現れたのは石田ゆり子さん演じるお母さん・はる。

お団子を食べに来ただけのお店で、初対面のはるにものすごい剣幕でつっかかれ、後で若造呼ばわりされる裁判官は、松山ケンイチさん演じる桂場。

結婚に心踊らない寅子は、法律の勉強をするための学校に進学したい。

優秀なはるさんは、寅子が優秀なこともわかっているし、寅子の気持ちもよくわかるし、応援もしてあげたいけど、その時代では女がどんなにがんばっても幸せになれる道は少ないことを知っている。だからお見合いをさせる。
娘に少しでも素敵な殿方と結婚して幸せになってもらいたい。

女が法律の世界に来ることに否定的な桂場も、その時代にあっては正論なのだろう。
ある意味、寅子の行く末を心配してくれているようにも受け取れる。

学校の階段を降りる寅子を、どこか心配そうに見ている女性教師が気になった。
きっと先生も、学のある女が幸せになれる可能性が低いことを知っているのだろう。

甘味処の前の道でひとりで泣いてる女生徒がいた。何があったのだろう。

寅子の時代よりはずっとマシになった現代かもしれないが、まだまだ女性は男性のようにはいかない日本。

どうしようもない男女差は当然あるから、まったく同じにはなれないけれど、女性が明るく夢を見ることができて、親も心から応援できる日本になるといいなと思う。

はるさんは、寅子を応援することにした。
本当は、女にとってはやっぱり結婚が一番確実な道だと思っているけれど。

日本初の女性弁護士になり、裁判官になった三淵嘉子さんがモデルになっているそう。

うちの娘は、子どもはいらないし、結婚もしないと言う。育児をする自信がないらしい。自信あるひとなんていないと思うけれど。

小さな孫ちゃんに会ってみたい気持ちもあるが、娘がやりたいことがほかにあるなら、それを応援するしかない。

息子も、悩みながらもやりたいことに向けてがんばれるように応援したい。

私が自分で学費を稼ぎながら大学に通えたのは、一級建築士になりたいと夢を見ていたからだ。

なんて言うか、女性のみならず、若者みんなが夢を見て前向きにがんばれる日本になりますように。

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