(東京が雨の日にだけ更新) エスプレッソ(ダブル)と雨
“その時”まで会ったこともない見ず知らずの他人の瞳を、今日もわたしは真正面から見つめる。
駅のホームやエスカレーターですれ違う時のような一瞬ではない。2秒、いや3秒?なんならそのままもっと長いこと見つめ続けることもできる。
しかも笑顔で。
そんな場所にいつもわたしはいる。
もちろんそこは、卑猥でいかがわしいことをする薄暗い部屋でもなければ、後ろ指を指されるような後ろめたいことでもない。むしろ逆だと言いたい。(ところで『後ろ指を指される』の逆ってなんだろう?)
そこは狭い