【詩】今日という日に

正しいことが正しいとは限らない世の中
何を道標にして生きていけばいいのだろう
きのう泣いてた赤ん坊も
今日は寝息さえ聞こえない
黄昏の中　指で水平線をなぞる
自分は上か下かなんて何の意味もないね
あゝ儚いね命
あゝいつ終わるのか分からずに
人は今日もただ

見つけにくいことが見つけられずに泣いている
もがいたってそこには無いのにね
誰かが歩いた足跡も
全ては今に流される
残された我ら　行く術を無くしている
海の塩辛さが導いてくれることを待っている
あゝ儚いね命
あゝすぐ近くにあるのに
人は今日もただ