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#一行詩

光線

窓から射し込む光が壁に十字架を飾り、贖罪せよと言わんばかりに輝いている。

輪廻の鎖をほどいても、「君を救うために」という大義名分をぶら下げて、僕は繰り返し胎内に下生する。

夏の終わりに

食べたいと言ったからスイカを買ってきたけど、君が本当に食べたいのはきっとこれではない。

【関連】
夏の終わりの詩もあります。
1st.versionもあり、個人的にはそちらがすっきりしていていいかなと思っています。

https://note.com/yukicohai/n/n906266b11157

わたしの一生

「土の中での日々も楽しかったな」と懐古しつつも、わたしはいま、地上で最期の花を咲かせている。

無題 7/23/2021

風から便りを聞いて、向日葵は一瞬、憂鬱になった。