ご挨拶  苑長 河原寿子

平成二十四年四月一

特別養護老人ホームあそか苑

苑長 河 原 寿 子


明照会は、一九九二年二月十五日にビハーラを理念として、真に平和で豊かな慈しみに満ちた社会が実現することを願って創立されました。

宗教法人円徳寺の社会貢献事業として、伊丹市の中野の地で、仏教に誘われた、高齢者のための福祉施設を整備致しました。特別養護老人ホームあそか苑を中核として、高齢者の支援に必要な事業を加えて事業を拡大しながら、地域の福祉の向上に貢献し、一人ひとりが手を携えあって、痛みを取り除き喜びを分かち合う社会を、総ての人々と共に創造するための誘いであり、尊厳を喪うことなく安養に生きる願いを実現したいと念願しています。

明照会はすべての事業をビハーラの理念に基づいて行うことを宣言致しました。地域の福祉の充実と向上を目指して事業を推進し、法人として、自立を原則として社会の諸問題に積極的に取り組むことを社会福祉法人明照会憲章に謳ってあります。少子化と高齢化の社会が同時に出現し、現実の社会問題となり、現在の社会保障制度そのものが破綻しかねない状況に追い込まれてきています。

世界的経済の行き詰まりと、それぞれの国家の政治体制への不信が生じ、社会にも政治にも閉塞感が生じているように感じます。IT社会の到来は瞬時に世界が動きます。世界の諸問題が咀嚼できていないうちに世界が動いています。アラブの春と言われるジャスミン革命も実はIT革命かもしれません。

社会福祉法人明照会はお陰様で二十周年を迎えることになりました。これまでに伊丹市をはじめ各方面の方々に頂戴いたしましたご指導ご鞭撻に心からお礼申し上げます。今後も社会福祉法人明照会は職員と共にこれまで以上に努力して、皆様のご期待に添うように努力して参ります。

これからも替わらぬご教導賜りますようお願い申し上げます。                     

合掌

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