2020.4.24 fri.

もう寝てしまうのは、なんか悔しい。

と、思ってはいるものの何もする気にならない。
布団にダイブして、音楽に耳を傾けながら睡魔と戦ってまどろんでいる。

「悔しい」と思いながら布団にダイブしてる時点で負けじゃないか。
と思いつつも、布団に入るでも起き上がるでもなく、寝るのとは逆向きに布団に寝転がったままスマホをいじっていた。

ステレオからはのんびりとした心地よいギターの音が響く。

夜に夜っぽい音楽を聴くのは、やはり夜の贅沢だろう。
まだひんやりした夜の闇に、しっとりと溶けていくような阿部芙蓉美の声が耳に心地良い。

夜に聴く音楽は、昼間よりもずっと小さい音量でしっかりと聴こえてきて不思議だ。
寝静まった世界で、音楽がスポットライトを浴びたように輝きだす感覚。

闇が余計な光をそぎ落としているおかげか、部屋の中が阿部芙蓉美の声の強弱とともに色付いては溶けていく。
柔らかい声とギターは、闇を温かなクリーム色に染めていく感じがした。
このまま寝たら、遠い昔の懐かしい記憶が夢に出てきそうだ。

これは「夜」の力もあるけれど、阿部芙蓉美の力が大きいのかもしれないな。



ごろんと寝返りを打ったところで、体が冷えてきたことに気が付いた。


コロナが落ち着いたらカラオケ行きたいなあ。
なんて思いつつ、ガラガラと窓を閉めた。

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