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7:34 am

11月だというのに20°を超える日々が続いている。今朝もコートの要らない生暖かい気温だが、朝7時半の住宅街は冬らしい色に照らされていた。

雲ひとつない空を眺めていた視線を前に戻すと視界の右上に太陽が入り込む。日差しの位置が低い。冷たい光に照らされた道路は白く輝き、前を歩くサラリーマンの長細い影をこちらに向かってくっきりと浮かび上がらせる。

夜明けからは時間が経っているはずなのに白けたままの街を眺めながらぼんやりと駅へと向かった。

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