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真実とは何か

真実はいつも一つ、なのだろうか。

アーティストが、表現をして
その作品を見た人が、推測をしたAという事象を、
そのアーティストに「合っていますか」と質問して
当人が「はい」と答えたら、
世間にとってそれは事実になる。

そのアーティストは、「受け手が感じたことが全て」という考えを持っていた場合、もしBということを推測して質問していても、「合っています」と答えていて、そうしたら世間にとってBが真実になっていたのだ。


政治家が発言した言葉を
記者がとらえて記事にする。

その言葉は、Aという意味で当人は発したけれど
記者はBという解釈で記事にした。

それを当人が読んだとき、自分が意図したAよりも、Bの方が自身のイメージが良いと判断した場合、当人さえもその解釈で言葉を使うようになるだろう。


取材をして引き出された、人間のエピソードが
編集者によってドラマティックな表現に仕立て上げられた場合
他の人間と同じように、当たり前に当人の中に積み重なった過去が
「可哀そうな人生」だとか
「努力の人」だとか
「恵まれた天才」等と化粧を施されて、
事実は同じなのに
当人の認識と異なる過去となり、売り物となってゆく。


真実とは、何なのだろう




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