フリーきっぷで秩父鉄道へ
休日は不規則で、平日にあたることが多いのだけれど、めずらしく日曜日が休みとなった9月初め。
さあてどこに行こうかとひらめいたのが、西武秩父線から秩父鉄道へ。
西武秩父までは、昨年のクリスマス・イブに出かけているが、その先の秩父鉄道へは電車の時間が合わず断念している。
秩父鉄道の土休日ダイヤは、観光客を意識してか平日ダイヤと比べ運転本数が多くなるので、日曜はチャンスだ。
調べてみると、西武鉄道各駅から秩父鉄道へ向けての「秩父フリーきっぷ」があるではないか。よし、これに決めた!
JR八高線の東飯能で下車。
西武池袋線に乗り換え、飯能駅まで一駅後戻り。
駅の自動券売機で、「秩父フリーきっぷ」を購入。1,650円也。
早速、秩父鉄道直通の三峰口&長瀞行き8両編成電車に乗り込むとしよう。ルートをあれこれ考えた結果、まずは長瀞駅へ向かうことにして後ろの4両へ。
西武秩父へ向かう路線は、進行方向の変わる飯能から先が単線。なので、反対列車と行き違うのは、駅に停車している間という次第。西武の誇る特急「Laview」が颯爽と通過していった。
電車は秩父へ向けて、どんどん山間へと入っていく。天気はイマイチで、雲が低い。
横瀬では、三峰口行きと切り離し。先に三峰口行きが発車した後、当方の長瀞行きも後を追う。
西武秩父の目前で、西武からの連絡線を通って秩父鉄道御花畑駅に停車。ここで、秩父鉄道の乗務員に交代となる。
同じく単線の秩父鉄道を進んで、この電車の終点長瀞に到着。フリーきっぷのエリアは、一つお隣の野上から終点の三峰口まで。
折り返し、急行「秩父路」号に乗って三峰口を目指す。
西武鉄道のお古を譲り受けて改造した車両が、秩父鉄道の急行として走っている。
座席も、西武特急の中古品のようだ。
懐かしい硬券の急行券も買ったよ。
のんびり揺られて、終点の三峰口に着いた。
飯能から三峰口までの片道運賃が860円だから、フリーきっぷはお得だよね。
駅の裏手に回って、SL転車台公園を見学。
ここに蒸気機関車が乗っかって、ぐるり方向転換するんだね。
右から2番めの白い電車は、横瀬で先に発車した三峰口行き。一番右は元東急の電車で、この他には元都営地下鉄三田線の電車も走っているよ。
その元東急車で、もと来た線路を折り返し。
秩父を通り過ぎ、さっきの長瀞行きでも停車した和銅黒谷駅に降りてみた。
近くの和銅遺跡に因んで、この駅名になったとか。
遺跡までは行けなかったけど、駅周辺をちょっとだけお散歩。
近くの踏切で待っていると、貨物列車がやって来た。
そのまま、踏切を塞いで停車。
遠くに見えてきたのは、蒸気機関車C58が牽引する秩父鉄道の看板列車「パレオエクスプレス」だ。
このまま手前の線路を通るのかと思ったら、何と貨物列車の向こう側にあるもう一本の線路に入ってしまった。
私鉄としては珍しい貨物列車が走る秩父鉄道は、単線の行き違い駅でもこうして3本もの線路があるんだね。
ホームに入って、後続の三峰口行きを待とう。
ユニークな貨物列車の最後尾。
まてしても、元東急車だった。
実は、先行の「パレオエクスプレス」に秩父で追いつくダイヤとなっている。蒸気機関車の周りは、大勢の人だかり。
駅を出て、踏切へ先回りしてみよう。
さて、発車。
力強い蒸気の音。
かっこいいねえ。
走り去っていった。ばいば~い。蒸気機関車も見れたし、今日は大満足。
この後、西武秩父から飯能行きに乗って帰宅したのであった。
~おわり~
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