ときわ路パスで水郡線へ
先日の「ひみつの平日パス」
に続いては、表題写真のとおり「ときわ路パス」なのだ。
ときわ路という名前のとおり、茨城県内のJRや私鉄が乗り放題になるというフリーきっぷ。そして、きっぷが買えるのも茨城県内のみ。というわけで、前回土浦まで出向いたという次第。
夏休みが始まると、みなさんおなじみの「青春18きっぷ」。こちらは、全国のJR普通列車に乗り放題なのだけれど、原則として特急や新幹線には乗れない。
一方の「ときわ路パス」は、特急券を買えば乗ってもOKなのだ。東京方面から「ときわ路パス」の入口となる取手までの乗車券を別途購入し、特急「ひたち」を予約した。
東京駅に進入する特急「ひたち1号」いわき行き。
世間は4連休初日なのだが、車内はごらんのとおり。
上野、土浦、友部に停まった後、茨城県の県庁所在地水戸に下車した。
ここから乗車する水郡線は、水戸と福島県郡山を結ぶローカル線。最初に乗るのは、途中の上菅谷から分岐する支線へと向かう常陸太田行き。新鋭のディーゼルカー2両編成だ。
水戸から30分ほど揺られて、支線の終点常陸太田着。
以前、JR駅のすぐ目の前に日立電鉄の常北太田駅があった。
廃線から年月が過ぎ、駅跡はドラッグストアの敷地となっている。
感傷に浸るまもなく折返し水戸行きに乗り込み、本線との分岐駅上菅谷で下車。
水戸からやって来た郡山行きは、ローカル線としては長い4両編成。なのに、立ち客大勢という混雑ぶり。
特急「ひたち」が空いていたので油断したが、やっぱり4連休なんだなあ。夏休みが始まって「青春18きっぷ」シーズンがスタートしたのも大きいかもね。
「奥久慈清流ライン」との愛称どおり、久慈川に沿って北上。袋田の滝で知られる袋田駅では、大勢の観光客が下車。
駅前で待っていたバスに乗り込んでいく。
この先、久慈川に架かる鉄橋は、数年前の豪雨で落橋するという悲劇。
一年半もの間、代行バスで繋いできたが、ようやくこの春に全線復旧したばかり。
その鉄橋通過の様子を撮影しようと思っていたけれど、老若の鉄道ファンがかぶりつきに陣取っている。まあ仕方ないかとカメラはあきらめて静かに通過。復旧工事に関わったみなさんに感謝あるのみ。
沿線の中心駅常陸大子で、後部2両が切り離された。2両編成と半分の長さになって先へ進む。次の駅は、水郡線の茨城県北端駅であり、「ときわ路パス」のエリア北端でもある下野宮。
これ以上進むと別運賃になるので下車しよう。次の矢祭山は、福島県の駅となる。
無人駅だけれど、なかなかモダンな駅舎。
駅前の郵便局も新しい。
十数分後にやって来た水戸行きに折り返し乗車。
一駅戻って常陸大子に降り立った。
久慈川で腰まで水に入って竿を振っているのは、鮎釣りの人たちかな。
道の駅奥久慈だいご。
ご覧のように、駐車場はマイカーで満杯。食堂や売店も混雑しているねえ。
近所のセブンイレブンで、缶ビールと唐揚げを調達。道の駅建物脇の日陰にて、寂しく一人昼飲みなのだ。
やっぱり、鮎が名物なんだね。
たくさん釣れますように。
常陸大子駅前に鎮座する蒸気機関車C12。
帰りに乗るのも、特急「ひたち」。こうして、「ときわ路パス」の旅もおしまい。乗り鉄の一人旅って、まあこんなものですなあ。
なお、常北太田駅と袋田駅、久慈川鉄橋の写真は、以前撮影したものです。
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