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鉄ちゃんの足跡🐾 ⑤

齢30にして初の北海道も、自宅を出てから約30時間。ほぼ移動だけに費やしてきた。だけど、時間をかけたからこそ、ここまで来たんだぞという実感が湧いてくるのだろうな。

時刻は15時近くになっていたが、予約していた斜里駅の駅レンタカーで知床半島のドライブに出発! 

オホーツク海沿いの国道334号線を北上する。道幅は広くて交通量は少ないし、信号機もほとんどない。慣れないクルマと道路だったが、快適そのもの。

042走行中のレンタカー

ウトロ港に立ち寄った後、さらに北上して知床五湖を訪問。「ヒグマに注意」という看板があって、ちょっとビビる。

040知床五湖9

少し戻って知床横断道路へと進路を東に取る。羅臼の町へ行って国後島を見てみたかったのだ。

峠を登る途中で雲海に突っ込んだ。当時はカーナビもないから、視界の効かないクネクネ道は危ないと判断して引き返すことにした。この国後島を見るという目的を果たすのは、10数年後のこと。

少々消化不良もあったけれど、初めてのレンタカードライブには大満足。斜里駅に戻ってきたのは18:30頃。走行距離は約130kmだった。

旅館の夕食はカニづくし。早々に床へ就く。

翌日は6時半に起床。朝食をいただいて旅館を辞す。小雨の降る中、釧路行きのディゼルカーに乗り込んだ。一両ぽっきりの列車は、通学の高校生や観光客で既に満員。

長いトンネルを抜け、観光客は減らないままに網走管内から釧路管内へ。途中、エゾシカの親子が列車の前を横切る。運転士は、慣れている様子で警笛を鳴らした。

乗客は増え続け、息苦しくなってきた。せめて2両編成だったらと思う。斜里から2時間半。苦難の末、釧路に到着。ここでは、ちょっぴり観光の時間を取ってある。

釧路湿原へ向かう定期観光バス「サルルンカムイ号」は、さっきの大混雑列車とは裏腹に、何と独り占めの貸し切りで発車。

市内のホテルを巡回するも、他の乗客はないまま。この日は月曜日。運転手の話に拠れば、前日の日曜はこのバスも盛況だったらしい。

058サルルンカムイ号

細岡展望台に到着。見渡す限りの湿原にしばし見惚れるばかり。やっぱり、北海道はいいなあ。帰りのバスも、貸し切りのままだった。

056釧路湿原6

釧路からは特急「おおぞら」に乗って札幌方面へ。千歳近郊に住むかつての同僚と再会。一泊お世話になる。

翌朝は、元同僚と支笏湖観光へ。千歳駅から乗ったのは、定期観光ではない路線バス。けれど、この日も貸し切り。遊覧船で湖をめぐった後、特急バスで一気に札幌駅へ。

ラーメンを食べて、時計台へ。高知のはりまや橋と並んで日本三大がっかりとか言われるけど、確かに予想とはちょっと違うよね。

札幌からは特急「北斗」で函館へ。快速に乗り換え、津軽海峡をくぐって青森まで戻ってきた。

旅の締めくくりは、寝台特急「はくつる」。

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狭い三段式寝台に身を横たえ、初めての北海道を回想する。この初渡道をきっかけに、すっかり北海道フリークとなったのだ。

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