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都県境を歩く~その1~

東京都への緊急事態宣言発令で、都道府県を跨ぐ移動を自粛するよう要請されている。まあ、意図としてはよく分かるのだけれど、それじゃあ都民が越えないよう言われている都県境は、実際にはどうなっているのか。とても気になってきた。

私が住む八王子市南大沢は、市内でも南東の隅に近い。最寄り駅京王相模原線南大沢の隣り多摩境は町田市だし、そのまた隣りの橋本は相模原市。どちらの駅も、歩いて充分到達可能なのだ。

町田市内の多摩境通りから久保ヶ谷戸通りへ南に曲がる。久保ヶ谷戸トンネルを抜けると、町田街道との交差点。そのまま少し進むと、境川に架かる寿橋が見えてくる。この境川が、概ね東京都町田市と神奈川県相模原市の境界線となっているのだ。

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いくつも地図アプリがあるけれど、こういう時は「マピオン」がとても便利。よく見ると、境川がほぼ直線なのに対して、境界線は複雑に折れ曲がっている。昔は川の流れに沿って境が決められていたのだが、流路変更で対岸に取り残される区域があちこちにできてしまったのだとか。

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今は、両市の働きかけで、少しずつ境界線を川に近づける住所の引っ越しに取り組まれているようだ。

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境界線が道路上をのたうち回っているせいか、あちこちでよく見る都県境の標識もない。知らないうちに越えてはならない一線を跨いでしまうのだ。

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はい。すぐ目の前が橋本駅でありました。

電車に乗って帰ろうかと思ったのだが、一日の目標としている15,000歩には、まだほど遠い。ならば、別の徒歩ルートでまた都県境を越えてみよう。

寿橋の東側で次に境川を跨ぐのは、町田街道の三ツ目交差点から南へ伸びる道路の小山橋。

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向かっている途中で見つけたのは、珍しい一灯式信号のある交差点。

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黄色点滅側は徐行、赤色点滅側は一時停止なのだが、意味を理解していないドライバーが増えて事故が多発。全国的にも姿を消しつつあるようだ。

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負けず劣らず、境界線はクネクネ。

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ここは抜け道となっていて、狭い幅なのにクルマの通行量がかなり多い。切れ目を待って、ようやく橋の全景をパチリ。こっちにも、都県境の標識はありませんな。

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こうして、自覚症状なく二度も都県境を跨いでしまったのだった。

                ~「その2」へつづく~

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