ボーカロイドに挑戦して得たもの
こんにちは。雪よもぎです。
少し更新が空いてしまいましたが、ボーカロイドのことを書きたくなったので書きます。
注)私はボカロ界隈よりも、どちらかというと歌い手界隈の住人です。
ボーカロイド(略してボカロ)といえば、初音ミク。
ですが、私のPCに住んでいるのは鏡音リン・レンです。単純にリンちゃんの声が好みだったのと、ボカロPのNeruさんの曲が好きだったからです。
ボーカロイドが流行り始めた頃、私は中学生くらいでした。きょうだいがボカロにハマっていたため、私もよくわからないまま一緒に聴いていた記憶があります。
最初のボカロに関する知識は「機械が歌っている」程度でした。
優しい歌、愛の歌、尖った歌、ヤバい歌、エロい歌、暗い歌、人が歌えない歌などが沢山あり、中学生だった自分にはとても刺激的でした。その中でも、Neruさんの曲が特に好きでした。
高校生になり、私は吹奏楽部に入りました。その途中でガラケーからスマートフォンに変わり、私はネットで音楽を聴くようになりました。一応、吹奏楽部員として、音楽を聴いて演奏に活かそうみたいな気持ちがありました。しかし、部活が忙しかったのであまり聴く時間を確保できず、そこまで音楽に熱心でもありませんでした。けれど、時々ボカロ曲を聴いていました。J-Pop の恋愛ソングが少し苦手で、ボカロ曲の方が共感できたからです。
大学2年生くらいに、私は「歌い手」というジャンルにハマりました。なんとなく検索していたらボカロ曲を歌っている人を見つけ、歌い手というジャンルを知り、「すごいな〜」と思いながら聴いていました。
ある日、とあるボカロ曲を歌っている人の動画を見つけました。中性的な美しい声で、良い意味で個性的な歌い方をされる方でした。もちろん、そのボカロ曲も優しい素敵なものでした。映像もぬるぬる動くアニメーションタイプでした。
私は気になって、その歌い手さんを調べてみました。
調べていくと、なんとその歌い手さんはその曲の作曲者でした!!
ちなみに曲名は『林檎花火とソーダの海』
それからずっと、その歌い手さんが相方さんとユニットを組み、歌い手界の神のようになっていくのを静かに応援してきました。もちろん今も。
歌い手さんのことを書き始めると長くなるので、それはまた別の機会に書くことにします。
この歌い手さんとの出会いは、私の人生にとってかなり衝撃的なものでした。
1) ボカロ曲を作っていたのは、どこにでもいる”普通”の人だと知るきっかけになった。
2) 初めてファンというものになった。CDを買ったり、ライブに行ったり、全部が初めての経験になった。
3) MV動画を見る時、作曲、絵、動画、歌、演奏、ミックス、マスタリングなどが誰かを気にするようになった。
4) 著作権に関する知識が増えた(笑)
などなど。他にも、ゲーム実況で流行りのゲームを知ったり、動画配信サイトの移り変わりを体験したり、ボカロ初期のお話を聴いたり、VTuverの存在を知ったり、現在進行形でたくさん影響を受けています。
とくにこれです。
1) ボカロ曲を作っていたのは、どこにでもいる”普通”の人だと知るきっかけになった。
ボカロ曲、自分で作れるの?
そう気づいたら、とてもやってみたくなりました。大学生だったので、時間だけは沢山ありました。
吹奏楽経験者として、楽器がどれくらい高いかということを知っていました。また、私は打楽器担当だったにも関わらずリズム感が酷すぎたため、大学では音楽を続けることを諦めていました。ボーカロイドなら、お金もそれほどかからず、自分の演奏技術はあまり問われません。そういう部分にも魅力を感じました。
私はネットで調べて、まずはスペックが微妙なPC(今はMacだけど、当時はWindowsで4GのノートPCを使っていた)にStudio One 3 というDTMソフトをインストールしました。これで作曲ができます。無料です。音が鳴った時、感動しました。
その後、鏡音リン・レンのソフトを買って設定しました。ピアノロールに「かえるのうた」などを入力して再生すると、リンちゃんが歌ってくれて、再び感動しました。
ちなみに、こういうインストールや設定作業をIT業界では「環境構築」と言います。私は環境構築が好きです。
その後、ボカロ曲のピアノ譜を買ってきて、それを見て音を地道にマウスクリックで打ち込み、リンちゃんに歌ってもらい、吹部時代の知識で簡単なドラムを入れて、好きな曲をコピーしました。もちろん個人で楽しむためだけの遊びとして。
自分で作曲も挑戦しましたが、なかなか上手くいかず、世の中のボカロPと呼ばれる人たちのすごさを実感しました。それでも、歌わせるところまではできたということで、少しだけ自分に自信が持てました。
ボカロの経験をきっかけに、Adobeを入れたり、WordPressやろうとしたり、iPhoneアプリを作ろうとしたり、デジタルイラストやろうとしたり、環境構築だけして満足してしまうのが問題ではありますが、PCには少し詳しくなりました。
あとたぶん、ボカロに挑戦しなければITエンジニアにもならなかったと思います。それが良かったかは、なんとも言えませんが。振り返ると、自分の人生に大きな影響を与えた出来事だったと思います。
今でもたまに、ふと思い出したようにソフトを起動させて、リンちゃんに少し歌ってもらうことがあります。やっぱり多少は人間っぽく歌わせたいので、例えば「さあ、行こう」を「さー、いこう」にするのか、「さあ、いこお」にするのか、「さあ、いこー」にするのか、という部分ですごく悩みます。歌わせ方などは詳しくないのですが、奥が深くて面白い世界だと思います。
ボーカロイドに興味がある方はぜひ挑戦してみてることをおすすめします!知っている歌を歌わせてみるだけでも楽しいですよ(公開したい場合は著作権に気をつけてください)。
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
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