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嫌われる勇気

はい。ゆきやまです。

本日は、嫌われる勇気という本を読んだので、ざっくりと紹介していこうと思います。

あらすじ

あるところに、世界はどこまでもシンプルだであり人は簡単に幸せになれる。と説く哲学者がいました。しかし、それに納得いかない、図書館司書の青年はその哲学者に文句を言き、そこから哲学者と青年は数日にわたって問答を繰り返していくのでした…

アドラー心理学

この作品は、アドラー心理学を通して幸せとは何か、ということを紐解いていきます。アドラー心理学とは?この本によると、

アドラー心理学は、 堅苦しい学問 ではなく、人間理解の真理、また到達点 として受け入れられている。                      岸見 一郎; 古賀 史健. 嫌われる勇気 (Kindle の位置No.197-198). ダイヤモンド社. Kindle 版.


とされています。考え方としては、

人間の行動には目的がある(目的論)
人間を分割できない全体の立場から捉えなければならない(全体論)
人間は、自分流の主観的な意味づけを通して物事を把握する(認知論)
人間のあらゆる行動は 、対人関係である(対人関係論)
人間は、自分の行動を自分で決められる(自己決定性)
人間の生き方には、その人特有のスタイルがある(ライフ・スタイル)     https://www.hgld.co.jp/adler.html より引用

の7つの要素から構成されています。

僕がこの本から学んだこと

さて、本の内容はこの辺にして、僕がこの本から学んだことは3つあります。

①「原因論」と「目的論」

アドラー心理学は「目的論」を採用しています。目的論とは、最初に目的があって、人はそれを達成するために生きているという理論です。この本では、トラウマで部屋から出られない引きこもりの人を例とだし、「外に出たくない」ということを目的として、それの理由付けとしてトラウマをつけているだけ、という衝撃的な理論を展開しています。また、原因論とはその逆で、ある原因があって、そのせいで今の状態がある。という理論です。私はこの「目的論」ということと似たようなことを最近考えていたので、とても共感しました。私は、目的論を学んでから、朝にベットから出られないのを、「眠たいから起きれない」と理由付けするのではなく、「起きたくないから布団から出ない」とするようになりました(笑)。まぁ、冗談は置いといて、日常の出来事を目的論で考えるようになり、行動が早くなりました。

②他人の課題と自分の課題を分けること

アドラー心理学では、自分と他人を分けることを推奨しています。この本では子供の宿題を例に出していました。

勉強することは子どもの課題です。そこに対して親が「勉強しなさい」と 命じるのは、他者の課題に対して、いわば土足で踏み込むような行為です。
岸見 一郎; 古賀 史健. 嫌われる勇気 (Kindle の位置No.1733-1734). ダイヤモンド社. Kindle 版.

勉強しない子供に対して、無理やり勉強させようとすると、子供は反発しますよね?この時、勉強することは子供の課題であると考え、親は勉強する環境を用意すべき、というのが課題の分割です。

誰 の 課題 かを 見分ける 方法 は シンプル です。「 その 選択 によって もたらさ れる 結末 を 最終 的 に 引き受ける のは 誰 か?」 を 考え て ください。
岸見 一郎; 古賀 史健. 嫌われる勇気 (Kindle の位置No.1745-1747). ダイヤモンド社. Kindle 版.

また、本書には、課題に見分け方も書いてあります。それは、結果は誰に降りかかるのか?という点です。私は、人の課題に足を突っ込みがちなのでこれを参考にして生きていこうと思います。

③自己承認することで幸せになる

本書によると、他人に対して承認を求めるから幸せが相対的なものになってしまう。そのせいで他人と比較してしまうので、自分を好きになり自分で幸せを感じることを良しとしました。このための方法として、

1.「できること」と「できないこと」を分けて自己受容する

2.「できないこと」を受け入れてくれる共同体に属す他者信頼をする

3.そのうえで私の「できること」をして他者貢献する

ことを上げています。こうすることで自分は幸福を感じることができます。私は自己肯定感の正しい上げ方だと思いました。「自分のできること」で他社を幸せにすることで、自分も幸せになる。そのためには承認欲求はいらない。

感想

私はこの本を読んで、「正しい幸せの見つけ方」を見つけた気がします。他者に認めてもらうのではなく、自分を認めてできる範囲の仕事をすることで幸福を感じる。そのために目標を間違えない。確かに僕の人生の中で、自分のできることをしていたら勝手に周りに承認されていた、という経験が多かったし、その方が自分の仕事がうまくいってました。そんなことを考えさせられる1冊でした。

追記

今紹介したのは僕が特に心に残ったことです。他にも褒めることはよくないことである。とか「いま、ここを生きる」とかなどまだまだ興味が惹かれることが書いてあります。自分が認められていない、自己肯定感が低いなど考えている人はぜひ読んでみてください。




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