日記「溺れる者は藁をも掴む」
満月と少し斜め下に木星がきれいな少し明るい夜道をひとり歩いた。日中は出先で急な雨に降られたり不安定なお天気だったけれど夜も更けてしれっと現る。
少し前まで月の満ち欠けアプリで月の状態を確認していた。まるで女子中学生のように新月の願い事なんておまじないを信じて、満月にお願い事が叶うように新月にお願い事をピンク色の紙にしたためていた。満月になるのを待ちわびて叶わなかったらその紙を燃やした。
それは叶う事なく何度も繰り返しなんだかばからしくなってやめた。月の満ち欠けというのは、実際に満月と新月にはお産が増えるとか、潮の満ち干きとか、何らかの力があるとは思っている。しかしながらそう簡単にお願い事が叶うわけもなく。何をそんなに必死になっていたのだろう。
今は寝る間際に灯りを消して、なんか部屋が明るいぞ、あっお月様!と少しテンションがあがる感じ。なんだかんだお月様が好き。
おまじないと検索するとまあ色々とでてくる。簡単なものはやってはみたものの人生そんなにうまくゆくはずない。ならばいさぎよく沈んでしまった方が良いのだ。
もっと簡単な方法がある。そう溺れなきゃいい。沈みかけたボートだって私はうまく操ってみせる。
それにしてもいい夜だ。うさぎがお餅をついている。木星が見守っている。やっぱり満月はまんまるで最高にきれいだよね。
「お月様、どうか私の願いを叶えて下さい」
おっとっと。。。懲りないなあ私。。。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?