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【全文公開】2019HL回顧録「勝利への道筋」

ハードライナーズでは毎年忘年会の際に、その年のトピックなどをまとめた新聞のようなものを作っている。今年は監督の西岡さんが気合を入れて「2019HL回顧録」という記事7本立ての冊子を作製した。

その中でぼくが担当した「勝利への道筋」というタイトルの記事の全文を公開しようと思う。

最近SNSなどでつながりを持ってくれる人も増え、「ハードライナーズさんって最近強くなりましたよね、なにか工夫してることとかあるんですか?」とうれしい言葉を頂く機会もある。記事のないようは、その「なにか」の部分に当たるかものしれないと思っている。

以下、本文。


◆勝てるチームの定義とその作り方

やるんだったら本気でやりたいし、絶対に勝ちたい。スポーツだけでなく全てにおいてぼくはそう思っている。HLに入った理由も本気で野球ができそうだったから。

キャプテンに就任して3年目、2019年は勝てるチームを作りたいと思いいろいろと試行錯誤した年だったと思う。

勝てるチームとはなにか、選手や監督などがそれぞれの役割を考え変化する状況の中でそれぞれが目的に対して自ら判断して動ける組織だとぼくは思う。

ではそのようになるためには何が必要か。そこにはチームのビジョン(目標)と戦略(目指す野球)、行動指針が必要だと思う。さらにそれらをトップダウンでチーム内に浸透させると同時にボトムからの突き上げを起こさなければならない。そんなゆらぎをチームに与えたいと思っていた。

年初にボード(会社でいう取締役会)を組織しチームの目標と目指す野球(価値観)を策定、それをチームメンバーに伝えていった。

またMTGなどの場でメンバーからの意見を出してもらった。副キャプテンの渡辺は、それに加えて若手に個人的に連絡をとって意見を聞いてくれた。ぼくはポジション的にもできないので、すごくありがたいと思っている。

それらを繰り返していくと、だんだんとチーム全体が一つの方向にまとまっていく感覚があった。それはおそらくチームの全員が状況に合わせて自らの役割を考え「いま自分は何をするべきか」ということに対して行動しているからだと思う。

新しい力が加入してくれたこともまたすごく大きな成長要因になっていると思う。いろいろな経験を持った選手がHLが勝つためには何が必要か意見をぶつけ合う、それができることは本当に素晴らしい。その繰り返しで雪だるま式にチームは成長していると思う。


◆課題

この1年でチームは着実に成長しているが課題も多いと思う。その中でも一番重要だと思うのは、育成(ボトムラインの引き上げ)だ。

いまのスタメンで出ているメンバーは実力もあるし経験も豊富で強烈だと思う。しかしそこに普段はスタメンではないメンバーとの間に見えない壁みないなものができていないかと感じることがある。

「あの人たちは~~でやってきたから、自分たちとは違う、任せておけばやってくれる」と思った瞬間にその事は他人事になり、自分から考えて行動することはできなくなってしまう。これではチームの底上げはできない。

ただこれは本人が悪いのではなく全員に活躍の場を準備できない側の責任だと思う。環境がそうさせてしまっている。これは来年以降改善していきたい。

具体的には練習試合などをより多く組むことで出場機会を増やしていきたい。そうすればチームのことを自分事で考えられる人が増えるし、底上げができればレギュラー陣も努力するのでチーム全体の力が向上するという良いサイクルが回ると思う。


◆2020年チームの目指す姿

2020年はより飛躍の年にしたい。今までのHLが積み上げてきた歴史の上に、今のメンバーだからできることを上乗せしていくイメージだ。

まずはチームの目標を定める、これはまだ達成できていないドーム(プロスタ)での試合に進出して優勝することだ。決して簡単ではないが、今のチームなら必ず達成できると思う。

次にチームスローガンを決める。首脳陣だけで決めるのではなくチーム全員参加型で決める。最後に組織体制と戦略を整えていく。チームとして目指す方向を示すことが、ぼくのチームでの役割だと思っている(もちろん試合にも出る!)。

今のチームで、今のメンバーで野球ができることがとてもうれしいし感謝している。みんながいるから楽しく野球ができる。だからもっと強くなって上を目指したい。来年こそ、絶対にドームに行こう!これからもよろしく!

2020年1月8日 永田勇気

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