【日記】「書く」を楽しむ、第一歩。

 私はプロットが立てられないタイプの字書きなので、毎回手と頭の赴くまま書いているのだけど、昨日上げた小説の続きを書こう、でもどんな話にしようかな、と考えながらEvernoteに向かったら、ぽつぽつと言葉が浮かんできた。
 オチはまだ見えない。いつも手探り手探り、道なき道を藪を掻き分けながら進んでいるような感じだ。それが苦しくて足を(手を)止めてしまう時もあるけれど、今日はなんだか楽しい。

 noteの毎日更新を決めて、今日でちょうど2週間。

 字を、文章を書くのは好きだけど、文章を書き始めて20年以上経つけれど、そういえば今みたいに「毎日書く」と明確に決めて書いたことはなかったな、と今更気付く。趣味でやってることなんだから、そんな義務みたいにしたくないよ、好きな時に好きなものを書くんだ、と思っていた。

 でもいざ始めてみたら、どうだろう。

 確かにちょっとしんどい時もあるけれど、できてる、できてるじゃないか、私!

 毎日書き続けようと決意した一因は、実はnote登録前に見た「創作活動でもっとも大事なこと」の言葉だ。以下に抜粋させていただく。

名文や超大作を仕上げようとして手が止まってしまうくらいなら、駄文でも短文でも悪ふざけでも、とにかく気軽に投稿しましょう。

短い文章、下手な文章、ラクガキ...、そういったものを恐れて手をとめる必要はありません。まずは、創作したいこと・伝えたいことを世に送り出す。表現力もファンも、あとから十分ついてきます。

創作活動は、筋トレやランニングと同じです。一時期に集中して取り組んだら、それで終わりではありません。ちょっとずつで良いので日常生活の一部にすること、クセをつけることがポイントです。

 目標が高すぎて却って手が止まる、下手な文章を恐れて手を止める、私はまさにそれだった。同い年の友人が、年下のプロの作家が、文章を書き始めたばかりだというブロガーが、自分なんかよりずっとクオリティの高い文章をどんどん発表しているのを見ては、努力もせずにただ指をくわえて羨んでいた。
「私は遅筆だから」
「私のは趣味だから」
「最近文章を書く時間が取れてないから」
 ……そうやって自分に言い聞かせては背を向けて、そのくせ人一倍強い承認欲求にとりつかれて、一丁前に膨れ上がった嫉妬心だけ持て余して、褒められたくて文章を書いて、なのに書いても書いても他人からの評価を得られないのが辛くて、いつの間にか書くことが苦しくなっていた。

 それが去年までの(ここ2年ほどの)私だった。

 noteを毎日更新すると決めてから、私は誰かのために文章を書くことをやめた。
 noteに上げる文章だけでなく、別のところで公開している小説も、自分がずっと書きたかったものだけを書くことにした。思いついてから今までずっと、「書きたいけどこんな話需要ないし、自分しか楽しくない内容だしなぁ」と思って書き進めるのを躊躇していた話だった。実際、公開してみても反応は薄い。だけど、自分が書きたくて書いている話だから、今はちっとも気にならない。ブックマークやいいねといった反応が嬉しいのはもちろんだが、それを期待しすぎるとしんどくなるし、書くのが楽しくなくなるばかりか、書くものの内容までもつまらなくなってしまう(これはあくまで私の場合は、である。念のため)と気付いたからだ。いや、今までも知ってはいたが、気の持ちようを実際に変化させることができたからだ、と言うべきだろうか。

 毎日書くなら、noteは好きなものについて語るだけの場にしよう、後から自分で見返した時に楽しいように。そう思って書き始めた。
 実は、書く内容は自分の中でざっくりジャンル分けして、どれにするか迷ったらサイコロふって運任せ。それでも好きなものについての文章がうまく浮かばない時は、すっぱり振り切って小説を書く。そういう風にして2週間やってみた。今のところ、それで問題なく続けられている。

 noteのおかげで、私の字書き人生に大きな転機が訪れようとしている。
 本当にありがとう。これからもよろしくお願いします。

 ……あと、noteで何が一番良いって、毎日投稿したら投稿ボタン押した時に「○日連続の投稿!すてきです!!」という風に褒めてもらえること。あれを途切れさせたくないというのが、かなり大きなモチベーションの一つになっている。

 これからもnoteに助けられつつ、毎日「書く」を楽しんでいきたい。

 それではまた明日。

この記事が参加している募集