再就職と不安ファーレ

次の会社に入社する4月1日まで、とうとう2週間を切ってしまった。大学時代を人生の夏休みと呼ぶのはたまに聞くが、今回の1か月半以上の有休は、私にとって過ぎ去った第二の人生の夏休みそのものだった。今度こそ、もう二度と来ないだろうなあ。本当に暇なので、SNSに流れてくるタイムラインを追っていると、各々が仕事や就活を頑張ったり、今年卒業の友人たちは追いコンで集まったり、残り少ない大学生活を有意義に過ごし、きらきらと輝いているように見える。

自分はといえば、怠惰を極めた底辺ゴミクズニート生活を送っており、3つに増えたマッチングアプリを三角食べのように一日何十回も回遊してはただ飯に連れて行ってくれる異性を漁るという有様だ。「朱に交われば赤くなる」ということわざがある。初対面の男からご飯をおごられることに最初は違和感と抵抗があったが、この2か月ほどで、それにもすっかり慣れた。私は赤に染まり、お金の価値感が変わってしまったかもしれない。

まっとうに働いていた時と比べて、ずいぶん遠くまで来てしまったような。孤独になったような気がする。底が見えない宇宙に、ぽっと放り出されたと感じるのは自分が現在充実していないからなんだろうな。

毎日特に何もせず国会図書館に行って漫画を読んだり、治験やスナック、日雇いのアルバイトに行って日払いのわずかな賃金を得、生活の糧としている。唯一毎日英会話のレッスンを続けている以外は、本当にただのうんこ製造機だ。

4月1日からいきなり社会人生活に入っていくわけだが、今度こそ空気を読んで、上司に嫌われず上手に泳いでいけるだろうか…。

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