LGBTカミングアウトの必要性。しないといけないわけじゃない。する?しない?それぞれの選択
カミングアウトはLGBTの当事者にとって、避けては通れない悩みの種。
僕も性別違和を自覚してから、長い間ずっと悩みました。
実際に僕が家族にカミングアウトしたのは、23歳の頃。
カミングアウトして良かった?悪かった?
僕はカミングアウトをして良かったです。
心が楽になりました。あの時カミングアウトしていなかったら、今の僕はないと思う。それくらいあの時の僕は追い込まれていました。言わば、もう限界。必然の行動でした。
カミングアウト前の僕は、
漠然と限界が来たら失踪しようと考えていました。
親にカミングアウトする勇気もない、理解されるわけもない。だから、誰にも言わずに東京に行って水商売をしようと。ネットで調べて、東京のオナベバーで働いていたFTMの人に会いに行った事もあります。
その人はとても親切にしてくれました。
でも、
心細かった。
誰も知らない大都会のネオン街に一人。
淋しくて不安で不安で震えた。こんな風に生まれてきた自分に心底絶望した。
自分なりに必死に一人性別違和の自分と格闘していたけど、親は僕が何をそんなに悩んでいるのか知る由もなく。その狭間で僕はとにかくいつもイライラしていた。自分の感情をコントロール出来なくなって荒れていた。
本当に誰も悪いわけじゃないのに、家族はバラバラ。僕は壊れそうでした。
家族って「味方」です。一番の「味方」なんです。
トランスジェンダーだと、治療を始めると見た目が変わります。だから、カミングアウトなくして、家族とのリアルな結びつきは困難になる。ここがまた当事者の追い込まれるところなのです。
カミングアウトはしなければいけないものじゃなくて一つの選択肢である
トランスジェンダーだと、先ほど話したように、
『治療をしていく=外見が変わる』為、当事者の将来を考えるとカミングアウトは避けては通れない面もあるが、
先日、レズビアンの子とカミングアウトについて話すことがあった。
その子は、年齢的に結婚、出産を期待されている。彼女と暮らしたい。大好きな彼女を親にも彼女として紹介したい。という願望がある。
その気持ちは、とても理解できた。
でも、両親には死ぬまで言わないと。
親が思う「性別」と自分の思う「性別」外見が変わらないということが私たちのメリットなんだと。
彼女は、親へカミングアウトをして得る理解、自由よりも、今の親との関係を大事にしたいという選択をした。
僕はカミングアウトをした。
彼女はカミングアウトをしなかった。
もちろん、トランスジェンダーでもカミングアウトをしない人。
同性愛者でもカミングアウトをする人もいる。
性別も環境も求めるものも人それぞれ。それでいい。みんな一緒じゃなくていい。
自分が求める生き方のためにベストな選択をすればいい。
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