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春のざわつきが苦手な話

いつ頃からでしょうか、春が苦手だと感じるようになったのは。

記憶に残る最初は、大学入学時。サークルへの勧誘が列をなして迎えていて、ひるむ私。本当に私にも入ってほしいと思っているのだろうか……。自分の容姿とか服装とかに自信がなかった私は無駄に萎縮しまくったものでした。

大学1年生じゃなくなり勧誘の対象じゃなくなってからも、あの独特の雰囲気が苦手でした。女子大学生は学年が低くて華やかであるほど価値があるんだ、みたいなことが、平気で話されていた時代ですよ。失礼な話だなって、変なのって、自分が1年生のときから思っていました。私は学年が上がると価値が下がるんだな…と。

チヤホヤされて素直に喜んでいる子たちや、学年が上がって少しすれた雰囲気になっていく人たちを横目に、自分のいる場所じゃないっていうか…別世界のできごとのように感じていました。

社会人になってからは、転職した先があまり新卒を取らないところだったのもあって、春の初々しいざわつきをあまり感じなくなり、だんだんと素直に春の景色を楽しめるようになっていきました。

また苦手だと感じるようになったのは、保育士になってから。

年度ごとに子どものクラスが変わり、卒園があり、職員も変わる。年度末と年度始めはすることがたくさんあり、なんだかみんながざわざわと落ち着かない。子どものほうも、年度始めは慣れた職員がいなくなったりして落ち着かず泣く。などなどなど。

普通の保育園じゃなくても、それなりに入れ替えがあるものです。

そもそも、HSP気味で環境の大きな変化にはストレスを感じやすいタイプ。さらにバタバタしたり焦ったりといった周囲の空気も思い切りくらってしまう。

一時保育室でも、系列との兼ね合いなどによる職員の異動や子どもとのお別れなどあり。私は正直、今週ずっと頭痛に悩まされています。気圧も変動してるし……あぁ嫌だ、弱くて嫌だ。(愚痴ってしまった)

また明日から新年度。きっとまた楽しい日々が来るんだろうけど、街やら電車内やら職場での初々しいざわつきに、しばらくは気持ちがざわざわと波打つのだろうなと。頭痛を抱えながら覚悟しております。

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