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30代で保育士になった長い理由①

【前置き】

若い頃は、子どもが苦手でした。

ひとりっ子で親戚も遠く、自分より幼い子どもとの関わりが
とにかく少なかった。

子どもとは未知の存在、
「子ども」という別の生き物のように感じていました。

当然子どもに関わろうなんて微塵も考えずに社会人に。

私を昔から知る人はみんな不思議そうでした。

「なんで今さら保育士に?」

いつも説明が長くなるし伝わりにくく、困りました。
面接用に簡略化した、聞こえのよい理由も用意してあります。

でも、こんな事例もあるんだなという記録のために書きのこしてみます。

【一見無関係なはじまり】

学生の頃から、博物館や美術館で古いものをみるのが大好きです。

特に、細密な工芸品の部類には、人間のポテンシャルを思って
身震いするほど興奮します。

みるだけで楽しい。

でもある頃から、それを管理して保存する人、修復する人たちの存在を
意識するようになりました。

こんな素敵なものは後世に残してほしいし、
現代にも技術自体が残ってほしい。

なのに、現代の技術ではもう再現が難しいものが
いろいろ存在しているという!
なんと!人間は進化し続けてるんじゃないの!?
テクノロジーの発展と反比例するように、
人間自身ができることは衰退しているのでは!?

そこで、後世に残そうとしている人たちに興味を持ったのです。

ちょうど、勤務先の権力構造の問題などで、行き詰まりを感じていました。
30代半ば、興味のあることに思い切り飛び込めるのも最後かも?

私は、以前からずっと憧れていた学芸員課程の受講を決めました。
(学芸員は、博物館で資料の保存や研究などをする人たちです)

実人生になんの役に立たなくてもいいから
(学芸員として働くわけじゃないし)、
それでもいつか受けてみたいと思っていた講座でした。

直接人生に役立ちそうもないことを真剣に学ぶ贅沢!
久しぶりに感じるワクワク感!!

でもこれが、大きな転機になりました。

長くなるので続きます。→②はこちら

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