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【保育の場から】叱られたときの反応あれこれ

「叱る」ということには、保育士も気を遣います。

今ふさわしくない「行動」について注意するのであって、その子の人格を傷つけてはいけない。
手短に、タイミングよく。
きちんと目を見て。
なぜ良くなかったか、どうするのがよいのか。

とはいえ、子どもからすると叱られるのは歓迎すべきことじゃない、不快なこと。

大人から叱られたとき、子どもがどう反応するかは千差万別。

ある子は、シュンとしながら聞き。
ある子は、ショックを受けて泣き。
ある子は、首が心配になるほどに顔と目を四方八方そらしつづける。

叱られたときは真顔で無反応になり、その直後に何もなかったみたいに突然かわいい満面の笑顔でチャラにしようとしてみたり。
本当に理解できていないのか、まったく聞かずに別のこと始めてみたり。

まぁ、もちろん子どもの月齢にもよるのですが。

先日ちょっと笑ってしまったのが、別の職員さんに食事中の態度を注意された1歳後半の子。

叱られていることは感じているらしく、首を前に出してうつむきつつ、唇をとがらせて上目遣い。
しかしそれが10秒くらい続くと、突然職員さんの話をさえぎって

「あ!ぞうたん!」

と、空中を指差し。
大人がそちらのほうに思わず視線を移す、が。

………いやいや、ぞうさんの絵とか一個も見えないんですけど!?

なんて強引な話のそらし方なんだ。
賢いというか、知恵の浅さがかわいらしいというか。
大人たちは思わず笑ってしまうのでした。


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