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インハウスエディターチームでぬくぬくと今年を振り返ってみた

みなさんは「インハウスエディター」という言葉や職種を聞いたことがありますか?

私はnote社で、その「インハウスエディター」という役割を担っていますが、社内外問わず「インハウスエディターって何? どんな仕事をしているの?」と質問をされることが多いです。実際インハウスエディターになって1年半が経ちますが、この役割の定義は会社によって様々で、職務領域も異なると実感しています。

そこで今回は具体的に何に取り組んだのかを思い出しながら、今年を振り返ってみようと思います。私一人では記憶が改竄されているかもしれないので(笑)、インハウスエディターの先輩・本多さんにもご協力いただきました!

※この記事はnoteのみんな Advent Calendar 2023 17日目の記事です。

*登場人物*
本多さん(2020年2月、noteにジョイン)
子どもに手がかからなくなり、趣味の観劇を再開。最近は、熊川哲也 K-BALLET TOKYOの『くるみ割り人形』を観て魂を浄化してきた。着物の着付け教室、パーソナルジム、自転車といろいろと手を出しがち。

スガ(2022年6月、noteにジョイン)
大の女性アイドル好き。実は脚本を書いていて、地上波ドラマの脚本家デビューをするのが夢。最低でも月1回以上、舞台・イベント・Live・ミュージカルなどのエンタメを摂取しにいくというマイルールがある。


今年印象的だったことは?

スガ 今年も様々なドキュメント作成に携わりましたね。イベントレポートをはじめ、ホワイトペーパー、メルマガ、コンテスト告知・結果発表記事、カイゼン記事、取材記事、アプリのリリースノート等、多岐にわたりました。本多さんにとって、特に印象的だったことは何ですか?

本多 
いろいろありましたけど、創作大賞RADIOのレポート作成は特にエキサイトしたなぁ。クリエイターに新鮮な情報を早く伝えたいという想いがあり、公開スケジュール的にも我々が書くことになりましたね。基本的にRADIO放送の1週間後にレポートを公開するという目標もあって、忙しかった。でも各媒体の編集者の方々の話が非常に興味深く、レポート作成を通じて学びが多かったです。

※「創作大賞」とは、インターネットでの創作すべてを対象にした、日本最大級の投稿コンテストです。創作大賞RADIOは、創作大賞の関連イベントで「参加しているのはどんな編集部?」「どんな作品を応募すればいいの?」というクリエイターの疑問や悩みにお答えするため、毎週木曜日に協賛編集部をお招きしたRADIOです。

スガ 確かに! えぇっと……全記事で10万字を超えるボリュームでしたよね。レポートは、時間の都合等でRADIOを聴けない方々にも内容を伝えるために、放送内容をほぼそのまま盛り込んでアーカイブ化するように努めました。とにかく「クリエイターのみなさんにとって創作のヒントになるように」と願いを込めながら、一生懸命に作成しましたね。(記事は下記マガジンに集約されています)


本多 10万字というと、一冊の本に相当する文章量?

スガ 
本当ですね。この記事は創作大賞のみならず、創作全般にも通ずるノウハウも盛り沢山なので、noteのストックコンテンツとして残せたのは大きな成果です。

本多 レポートの基本的な構成を最初に決めておいたのが、作業をスムーズに進めるのに役立ちましたね。

スガ はい。構成があるかないかで、記事の作成はだいぶ迷子にならなくなりますよね。

本多 特に私たちはイベントレポートを作成することが多いので、文章を書くときに登壇者の話し方や内容に影響されがちですが、構成があれば、迷わずに書き進められます。

スガ 話すことと書くことは、やはり違いますね。登壇者の方は話がお上手ですが、誰しも少なからず口癖や繰り返し使用する言葉はありますから。その辺を記事では自然に調整する必要があります。


AIや校正ツールで業務効率化も試行錯誤

スガ 今年といえば、AIの導入により、業務効率化が進みました。

本多 本当ですね。我々としてはもっと駆使したい。メルマガのタイトルはAIがかなり精度良く提案してくれていますけど、本文に関してはまだ改善余地があると感じています。

スガ そうですね。コツコツ学んでいかなくては。

本多 あと今年は、外部の校正ツールを導入しました。AIと校正ツールを組み合わせて文章を確認することで、目視確認の回数が減り、効率が大幅に向上した気がします。

スガ 校正ツールは表記ゆれや文末表現の重複も検出してくれますよね。初稿から公開まで記事の内容が修正されるたびに、集中して原稿を確認するのは大変でしたが、今では編集作業に欠かせません。

本多 AIは誤字脱字の確認だけでなく、文章表現の提案までしてくれるので、記事の品質向上にも寄与しています。もちろんこれらのツールはミスに気付かないこともあるので、目視確認は油断できませんが。

スガ 業務効率化とは少し異なりますが、私は自主的に毎日新聞の校閲講座を受講し、文章のミスに気づきやすくなったと感じます。校閲の技術を学ぶことはもちろん、心得を学べたことは大きな収穫でした。「ミスのすぐ隣にミスがある!」という言葉を常に頭に置いて、文章を確認しています。


来年、インハンスエディターは何をする?

スガ 来年の抱負はすでに考えてますか?

本多 パッと思い付くことは3つあって。1つ目は先程触れたようにAIを活用するためにプロンプトのスキルを高めたいです。2つ目は、私たちがこれまで作成した多くの記事の活かし方を考えていきたい。横展開できないか、積極的に何かに使えないか、考えていきたいです。そして最後に、私たちの発信力をさらに強化していきたいと思っています。実は、下書きに残したままの記事がたくさんあるんですよ(笑)

スガ 分かります、下書きが溜まっていきますよね。最近私は、記事や投稿のクオリティーにこだわりすぎず、公開してしまっています。納得のいくクオリティーまで上げようとすると、一生公開できない気がして(笑)プロフィール記事なんかも、公開後に度々更新をかけています。……そうだ、私たちもコラボ記事とか作ってみます?

本多 それも面白いかもしれないですね! まずは何か投稿しようかな。

スガ 本多さんの記事、楽しみです。

本多 ところでスガさんは、来年の抱負はどうですか?

スガ 私は最近、まむしさんという方の『誰も教えてくれない編集力の鍛え方 ~AI時代を戦う編集者・ライターの生存戦略~』という書籍を読んでまして。この書籍は、企画、取材、執筆、制作管理、編集、キャリアまで、編集者やライターにとっては、豪華すぎるほどの情報が詰まってるんですよ。

スガ 本多さんとよく話すことですが、私たちは依頼される案件に対応することが多いですよね。でも、自主企画などもやっていきたい。インハウスエディターはtoC、toB向けのコンテンツの両方に携わっている分、会社全体としてどんな情報が発信されていて、反対に発信されていないか、その辺の感度があるのかもしれないと思っていて。まずはこの書籍を読みながら、発信したら良さそうだと思うことがあれば、企画に起こしてみたいです。実はプライベートで携わっている脚本のお仕事の方でも、企画書は結構な頻度で書いているので、書くこと自体は好きなんですよ。

他にも企画に限らず、取材や制作管理まわり、外部ライターさんとのコミュニケーション方法でも、今以上に改善できる部分はあるはず。この書籍を隅々まで読み込んで、自分でも取り入れられる部分を棚卸しして、優先順位をつけながら一つ一つ改善していきたいです。

本多 やりたいことが沢山ありますよね。

スガ はい、本当に(笑)では今日はこの辺で。来年に向けて、また頑張っていきましょう! 

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