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農業をひも解く18 ~成立しない構造~
今朝の日経紙には、珍しく、農業関係の記事が2つも掲載された(正確には3つ)。可能なら見てみてください。
さて、デカいのは29面だが、表面的な内容なので置いておこう。
問題は14面だ。
技術革新は進むべきだ。一番二番とかいう問題ではない。ただしそれは、人類を幸せに導くものであることが前提だ。
で、今は、環境対応がその花形の一つになっている。
メーカーの開発にはコストがかかるから、それが製品に上乗せされるのは当然だ。日用品は金物屋の500円から百均の100円になったのに、クルマが一向に安くならないのは、そういうことかと思う。
この際大切なのは、この増分を「購入者」が負担できるかどうかだ。クルマの場合、いわゆる高級車は、お金持ちという顧客がいるから大丈夫。
この構造は成立する。
だが農業は、生産物の価格に生産のコスト上昇分を上乗せできない産業だ。以前にも書いたが、一本1,000円の大根なんてありえないのである。これができるんなら、農家さんはもっと豊かになり、後継者問題なんて存在しない。
今回の記事、最終的に、”その”価格が1.5倍になったら、”それ”を購入することは甚だ難しい。通常600万のものが900万になる。
もしそうなったら、これはお手上げだ。
だから、この構造は成立しない。
くやしいけど、僕にはそう思えた。
けど考えるべきはそこじゃなく、
どうしたら農業は豊かな産業になれるか
ということなんだろう。
けどこれは、今まで解決されてこなかった問題なのだ。
難しいな・・・
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