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とある経営者と会って

先日、ブドウ園を訪れた。
相棒のD氏の紹介である。

いわゆる「有機栽培」で、ワイン用のブドウを作り始めている。ここの法面管理をさせていただこう、というお話。

現在は「シルバー人材センター」に頼んでいるが、人員が確保できない時とか、急なVIPの来訪でキレイにしないといけないとか、そういう時に助けに行くことになりそうだ。

お互い慌てるわけでもないから、談笑する。このオーナーさんをNさんと呼ぼう。

Nさんは複数の会社を経営しており、このブドウ園は、いわゆる「経営の多角化」といったところ。もちろんワインへの思いはあるが。

なので作業する人はその会社の事務員さんとかであり、人件費はそっちで持っているようだ。じゃないと、「合わない。」とのこと。
それはそうだろうね。

話は徐々に、「経営」の部分に入っていく。

これまでいろいろあったようだ。
ワイナリーで製造しているワインについても、スゴい営業をやっている。面白い話だったが、ここでは省く。

いろいろ話をして思ったのは、彼は、

自分のやることに制限を設けていない


ということ。
そして、

やる時は徹底的にやる


ということだ。

HONDAも同じだが、要は、「成功するまでやる。」だから「失敗はない」ってことで、何とも小気味良い。僕はまだヒヨッコだが、同じマインドでやるつもりだ。

それと、印象的だったのが、

農業ってのは、植物と向き合わないといけない。これができない奴はダメだね。


それと、

いくら言っても、できない奴はできない。


ということだった。

さすが、実績のある経営者だ。事の「本質」を掴んでいる。

先ほど、「事務員さんが・・」と書いたが、中には、「何で暑い中、こんな仕事をしなきゃならないんだ?」としか考えられない方がおられるようだ。

この感じ、何となくわかる。

僕らが今後、従業員を雇うようになった時に、草刈りを「作業」としか考えられない人を雇うことは避けたい。草に向き合い、畦畔に向き合い、農家さんの気持ちを心に描いて仕事ができる、そんな「人財」を迎え入れたいと思うから。

時間はあっという間に過ぎて、お別れの時間がやってきた。

握手をして別れたが、とても勉強をさせていただいたと感じている。

農業に新しい風を。


僕たちが起こそう。

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