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今日の参拝83 ~小さな命たちへの懺悔②~

懺悔の準備は整った。

結局、管長さんはお見えにならず、10時の慶迎会のため、僕は「観音堂」に向かった。時刻は9:45。

観音堂

観音堂には、まだ誰もいなかった。
静寂の中、僕は仏前に座り、卒塔婆にこう記す。

田の畔の小さな命たち
蜂の者達

経緯を説明し、その成仏を仏に願う。
観音堂のご本尊は、「如意輪観音」。他にも仏はおられるが。

不意に戸が開いて、管長さんが入ってこられた。

「早くから来ておられたそうですね。申し訳ない、裏山で作業をしておりましたもので・・」

「いえいえ、私のことでしたらお気になさらないで下さい。どうもお疲れさまでした。」

少しお話しした頃、参加者の方々がぽつぽつ入ってこられた。
僕は頭を切り替え、「慶迎会」モードに入る。以後は読経に専念して、何も考えない。

心経一巻、仏の真言。約40分にわたり、一心に唱える。
お経の内容はともかく、こうして行動すること自体が供養、そして「懺悔」なのではあるまいか・・・などと思いながら。

慶迎会、終了。
後は、11時から「護摩祈祷」である。

それも終了したのち、僕は最後に「地蔵堂」にお参りする。ご本尊は言わずと知れた「地蔵菩薩」

地蔵堂。こちらの地蔵菩薩は、お顔が厳しい

小さな命たちの成仏を仏に願う。

オン カカカビ サンマエイ ソワカ

真言を唱えて、ようやく全てが終了した。

来た時には雨だった空も、雲の切れ間に青空が見える。地元に帰る頃には晴れるだろうか。

では、戻るとしよう。
仏様方、ありがとうございました。

【追伸】
今回、なぜ僕が、とりわけ「スズメバチ」に思いを強くしたのか。
思うところがあるので、追ってnoteしよう。



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