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今日の参拝82 ~小さな命たちへの懺悔①~

21日、日曜日。
今日は、大岩山日石寺で、「慶迎会」と日曜が重なる日だ。
2022年唯一の機会。慶迎会と護摩祈祷に両方参加できる。
そんなわけで僕は、早朝、大岩さんに向かった。

道中はあいにくの雨であったが、朝早いこともあって道は空いており、運転は楽だった。

PAには沢山のトラック。積み荷を見るに、道路の工事のための資材のよう。
お仕事お疲れさまです。

2時間半余りで到着。
9時までにまだ十分に時間があるので、先に各お堂をお参りすることにした。

久しぶりに滝の方へも足を延ばす。しばらく続いた大雨で水は濁っており、しかも流れは速い。落ちたらひとたまりもないであろう。

さて、そろそろ時間か・・


僕は、最初のお参りとなる「大日堂」に向かった。
ご本尊は、「大日如来」

待つことしばし。定刻になる。
だが、管長さんがお見えにならない。
「?」とは思ったものの、もう少し待つ。

5分経っても状況が変わらないので、僕は受付に行ってみた。
するとどうやら管長さんは、裏山のメンテに行っておられるらしい。境内の滝に水が来ないとかの問題が生じたとのこと。だが、それも終わり次第・・ということらしいので、僕は腹を決めて待つこととした。

待つと決めれば、のんびりするだけである。
すると、僕の足元に、一匹のスズメバチがたかっていることに気付いた。

キイロズズメバチか?何してるんだろう・・


僕は彼女の様子を観察する。
すると、今まで気づかなかったが、近くにセミの亡骸があり、彼女はそれを「狩り」に来ていたのだった。

僕の今日の目的は何だったか?それは、

小さな命たちへの懺悔


である。

田の畔の草刈りで僕が殺めた命たち、やむを得ず殺虫剤で巣を駆除したズズメバチ、アシバガバチ達・・
その者達の供養。僕はそのためにやってきた。

管長さんが来られないことで、僕は「彼女」の狩りの姿をまじまじと、そして長い間見ることができた。

見せられているのかもな・・・


そう思った。
この夏の一連のことでは、特に「蜂」それも「スズメバチ」に強い思いを抱いたのだが、それを締めくくるかのような目の前の光景。

許してくれるのかくれないのか。
それはわからないが、とにかく僕はここにやってきた。

今一度、その気持ちに向かい合う時間を仏がくれた・・

そんな気がした。


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