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昨日見た夢90 〜斬られるか、光に変わるか〜

7月30日

床につき目を閉じると、右上に顔が映る。
モノクロで輪郭がぼんやりしているから、多分、「霊」の方々。

僕は申し上げる。

何者か。我に取り憑き悪さしようというのであれば、斬る。


なぜか侍言葉になった僕は、見えないに手を掛ける。

されど・・


僕は続ける。

闇から光に変わりたいと望むのであれば、光明真言にてお送りいたす。好きにされるがよい。


何となく、そうするべきと思われる。

では、順にお送りする。並ばれるがよい。


僕は光明真言を唱える。

おんあぼきゃべいろしゃのう
まかぼだらまにはんどま
じんばらはらばりたやうん

霊の方々が何人おられるのかわからない。「もういいか」と思えるまでやるしかないだろう。

闇が光に変わり、上に昇るイメージを想像する。すると、暗い崖と狭い空と思しき丹光が見え始めた。

なおも続ける。

おや・・暗い空が何となく白み始める。
しばらくして、霧が晴れるように、いつもの「星空」が現れた。

意外な展開である。

これでよかろう・・


なんとなくそう感じた僕は、場を閉じ、剣を収める。

ほどなく・・
別の方々が現れた。霊の方々と同じ右上。

今度はカラーで、輪郭もはっきりと見える。

美しい目をした方々。


と思しき方々。

兜の方、馬上の方、そしてなぜか号泣されている方・・
特に話すわけではない。
だが、なんと美しい目をしているのだろう。こちらの心が洗われるようだった。

残念ながら、この後のことは覚えていない。

何でもかんでも祓ってはいけない。
光に還すには、光明真言がよい。

師匠から教わっていたことだ。

何故だろう、こんな事をしたのは初めてであるが、これで何かが救われるのなら、それもよい。

だが、かかってくるようであれば、いつでも斬る。

このお方のように。

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