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水田の畦畔管理26 ~アシュラム剤の効き方~

先日のnoteで、水田畦畔におけるつる草への対応について記した。
「1カ月くらいかかるかも・・」と予告したが、案外早く効果が現れてきたので紹介しよう。およそ1週間後の途中経過である。

クズ。葉っぱが黄色くなっている。
効果の発現が早い。
グリホサート剤とは違った効き方なのがお分かりいただけるだろうか?

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ノブドウ。
新葉と巻きひげが黄化している。

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カラムシ。
こいつは、葉の「基部」から黄化が始まっている。

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ナワシロイチゴ。
案外いいんじゃないか?

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セイタカ。
こいつも先端がイっている。

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ヨモギ。
こいつも同様。

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おおかた、こんな感じである。
今後は、黄化が進み、徐々に褐色になって枯死していくはずだ。

アシュラム剤の効果はこんな感じになる。が、とにかく遅いので、のんびり待つことが必要だ。

ところでこいつ。

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ススキ。
平気な顔をしている。

ススキに限らず、

イネ科の植物は、生長点が地下にある。

なので、新しい葉が真ん中から伸び上がってくるまで、黄化とかの様子が確認できない。

イネ科が生長点を地下に持つのは、牛や羊などの草食動物による食害から、生長点を守るためなんだそうだ。単子葉植物で多少原始的だが、実は「進化した」植物ということが出来ますね。

この形質は確かに草刈りにも影響を与える。
だがその形質を、いいほうに活かそう。

次のnoteで、問題を抱える畦畔を考察します。





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