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今日の参拝106 ~月の輪田と、ごはんつぶ仙人~

この地球とか、地底にある世界とよりつながるにはどうしたらいいだろう?

そんなことをぼんやり考える。

そんなある日、ふと「行ってみよう・・」と思った。

月の輪田


およそ一年ぶりの訪問になる。

僕の勝手なイメージでしかないが、この場所は、「上のほう」ではなく、「下のほう」に近い気がするからだ。

ナビはいつもと違ったルートを僕に示す。どこを走っているのかよくわからなかったけれど、徐々に、「ああ、この辺り・・」という記憶が蘇る。

木が大きくなってるなあ・・


これが第一印象。
雪はなく、前回より暖かい。
それにしても、なんと木に生気が満ち溢れていることよ。

ぽかぽか、とまではいかないが・・

祠とお地蔵さんに祝詞を捧げ、ご挨拶。しばらくぼーっとしていると、後ろに人の気配を感じた。

「遠いとこから来られたね。」


どうやら地元の方のようだ。

おじいさんは親切にいろいろ教えてくれる。
月の輪田の昔の姿のこと、近くの比沼麻奈爲神社のこと、背後の山のこと、天女伝説のこと、などなど・・
とても詳しいから、郷土の歴史をしっかり調べた方と思われる。

神社背後の山
天女伝説の山

僕は、これも何かの「現れ」かも知れないと思い、一言一句聞き逃すまいと集中して話を伺う。彼の言葉にヒントが隠れているかも知れないのだ。

おや?


僕はふと気づいた。おじいさんのベストに「ごはんつぶが三つ」くっついていることに・・

まあ、それ自体が強烈な絵柄と言えばそうなんだけど(笑)、何か「ごはんつぶ」ってものを見せられている気がしたのだ。

ごはんはお米。お米と言えば、保食神。そして豊受大神。
話はしっかりつながっている。

結構長い時間話をして、おじいさんはどこかへ歩いて行かれた。
そして、比沼麻奈爲神社に向かう僕の車を、遠くから見ておられた。
何か気になることがあったのか・・

当初の目的が果たせたわけではないのだけれど、このところ妙にザワつく気持ちが不思議と収まっていた。

ここに来てよかった。
感謝。

彼は仙人。僕に導きを与える「ごはんつぶ仙人」だったのかも知れない。



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