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水田の畦畔管理96 ~今年の草刈り、終了~

土曜日、秋は深まり、朝は霧で何にも見えない。
気温も低くて、日に日に寒くなる。
そろそろ、今年の草刈りも終わりか?という状況になってきた。

だが、まだ気になるところが二つほど残っているから、これをやっつけて有終の美を飾ることにしよう。

まず、最低最悪畦畔の排水側。
ここは、隣接する耕作者が除草剤を散布したから(そりゃそうだろう)、こちらとしてもチャンスだ。時期的にもいいので、当方も排水側を重点に除草剤を散布する。

使うのは「アージラン液剤」
在庫があったから、ちょうどいい。

重い「動力噴霧機」を担いで法面で作業するわけだから、慎重の上にも慎重を重ねて行動する。
ひっくり返ったら、起き上がれない、多分。

余った液剤は、農道の路肩にやっておこう。
クズやカナムグラへの薬効の観察がしやすい。

アージランは効果の発現が遅いから、葉が黄色く枯れてくるのには2週間程度かかると思う。

それが済んだら、一服して、最後の法面の草刈りに入る。
まずは、ダンを寄せる路肩の草を刈る。
午後にはD氏も合流するから、その分も。

そして、セオリーどおりに下から刈り進めていく。
草はだいぶ腰を失っており、作業限界の日が近づいていることがわかる。草が倒伏してしまえば、草刈りは無茶苦茶やりにくい。
・・刈ることに意味も無くなるしね。(笑)

けど、今日で今年の作業も最後だと思うと、やはり感無量だ。丁寧に作業したいなと、自然と思えてくる。
生き物はもう、バッタやカマキリ、アマガエルくらいしか見当たらなくなっている。

昼食。
食べ終わった後に、車中でうたた寝。
ラジオよりも何よりも、自然の「音」が心地よい。
やはり、自然と共にある仕事ってのは、素晴らしい。

午後。D氏、到着。
彼は、新しい刈刃を調達してきた。使い勝手はどんなもんだろう??

作業を分担して、のんびりやる。ボランティアだし、気は楽だ。
時間を楽しみながら、15時くらいには終了した。

最後の一列が残った状態

「今年も終わったねえ・・」
「そうですね。早いもんだ。」
「来年は、これを”仕事”としてやってるわけだよ。」
「はい。」
「冬の間は、いろいろ詰めないといけないね。」
「そうですね。またミーティングしましょう。」

親方の小屋に戻る。
ちょうど親方が戻っていた。会えて良かった。

今年一年のお礼を言い、冬の予定を話す。料金やプランの設定など、農家さんの意見はよく聞いておきたい。相談にのっていただかないと。

「冬は暇だから、ええよ。(笑)」

・・ま、そうなんですけどね。

「では、年末にお歳暮持って来ますんで!」
「おう。分かった!。」

こうして、僕達は、小屋を後にした。

ミラーには、親方が写っている。
お世話になりました、親方。

さあ、帰ったら道具の清掃をして、格納点検を開始しよう。
来年に向けて、状況を整えておくのだ。

・・これにて草刈りは終わり。
以降は、細々したことをnoteしていきます。


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