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「はじめてのおつかい」(7bookcover challenge 1日目)

前回書いていた
「7boookcovers」
(7ブックカバーチャレンジ)
の挑戦を、今日からFacebookではじめました。 
 
こちらでも、今日から7日間、わたしの大好きな本を
ご紹介させていただきますね。 
 
本日1日目は「こどもの日」にちなんで、
わたしの大好きな絵本 
 
「はじめてのおつかい」
(筒井頼子・作、林明子・絵、福音館書店)
 
をご紹介します。

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この本、みなさんもどこかで一度は
出会っていらっしゃるのではないでしょうか?  

わたしは7歳下の妹がいるので、
この絵本の主人公の女の子・みいちゃん
(5歳で、赤ちゃんの妹がいる)
と似たような状態でした。  

だから、
なおさら親近感が湧いたのかもしれません。  
 
でも、そうでなかったとしても、
「はじめてのおつかいに、ひとりでいく!」
というドキドキ感や、
たった一人で心細い気持ち、
 
なかなかお店のおばさんに声をかけられない
「あのー、えーっと。。。」
というもどかしい思い。。。 
 
こども心にとてもよく伝わってきて、
なんどもなんども読み返しました。 
 
そして、何と言っても、
林明子さんの絵の素敵なこと!  
 
何度見ても、隅々まで見ると
新しい発見があるのです。 
 
みいちゃんがお金を握りしめて
緊張して手足を突っ張って
歩く様子。 
 
お店のおばさんに呼び止められて、
大事そうに牛乳を抱えたまま
どきっとして振り返る様子。
 
最後の見開きでは、坂の下に
赤ちゃんを抱いたママが手を振って待っていて
坂を駆け下りていく
みいちゃんの顔は見えません。 
 
でも、(書かれてはいませんが) 
 
「あ、ママだ!
わたし、ちゃんと牛乳買えたよ!
おつりだってちゃんともらってきたよ!」 
 
という
みいちゃんの嬉しさや誇らしさ、
ほっとする思いが、
牛乳を抱えて駆け下りていく後ろ姿から
伝わってくるようです。 
 
・・・・やっぱり、何度読んでも
「いいなあ。好きだなあ、この本」
って思うんですよね(^^) 

この本以外にも
林明子さんの絵本は大好きなのですが、
やはり最初に出会ったこの本は
今でも特に好きです
 
ちなみに、1976年にこの本が出版されてから
2016年で40年が過ぎ、
それを記念した
「絵本のひきだし 林明子原画展」
が2017年から2018年にかけて
開催されました。 

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(その時の図録です) 

わたしはその当時大阪に住んでいたのですが、
伊丹市立美術館で
その展覧会が行われていることを知ったのは
終了間近。 
 
それでも、大好きな林明子さんの
「はじめてのおつかい」や
「こんとあき」
などの原画をどうしても見たくて、
最終日の2017年12月24日に美術館に行くと、
長蛇の列でした。 
 
子供達も多いのですが、
「えー、こんなにならぶのやだ、
かえろうよ」
というお子さんをなだめながら並んでいる
親御さんもいて、
 
「ああ、それはお父さんも
お母さんも、見たいよねえ」 
 
と思ったものです。
 
1976年に出版されて、
すでに初出版から
40年たっているにもかかわらず、 
今もたくさんの方に愛されている、
すごいことですよね。 

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(「こんとあき」も大好きで、今でも手元にあります。) 
 
そしてその展覧会で
「はじめてのおつかい」
にはあちこちに遊びもあり
おつかいに行ったお店の近くの掲示板には
「えのきょうしつ
せんせいは はやしあきこ」
なんて、林明子さんの名前が書かれていたことも
初めて知りました。   

あなたはこの絵本、読んだことがありますか? 

もしまだの方がいらしたら、
ぜひ手に取ってみてくださいね。
 
もちろん、読んだことがある方も、
ぜひ、もう一度(^^)
 
 
今回も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。 


*「7boookcovers
(7ブックカバーチャレンジ)」の目的は、
自宅で過ごす時間を豊かにということと、
お友達の輪を広げていくこと。 

7日間、7冊の本を投稿し、
可能であれば、その都度お友達を紹介します。 
そのお友達にも、バトンを渡し
同じことをしていただく、という仕組みです。
 
でも、こちらでは本の紹介のみさせていただきますね。

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