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花に鳥、猫に蝶〜雅叙園・百段階段〜

今日はひな祭りですね🎎

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わたしはお白酒のの代わりに
甘酒をいただいております(^^)
 
百段階段の中で、
今回の「百の縁起もの」の展示のために
新たに作られたという
展示物がありました。
 
それは、小澤康麿さんの「猫」。

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真っ白い猫が、じっと上を見上げています。
 
猫の視線の先には、襖絵の蝶が。

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スタッフさんの説明によると、
「猫に蝶」という組み合わせも
縁起の良い吉祥のモチーフなのだそうです。
 
猫を表す中国語「mao」と
蝶を表す「die」という言葉の音が
それぞれ「70歳」「80歳」を表す言葉に
似ていることから、
中国ではこの組み合わせは
「耄耋(モウテツ)図」
と呼ばれ、長寿を意味するのだとか。
 
そう言われてみてみると
もともとあったこの部屋の襖絵の蝶を
見上げる形で猫の像が作られたことの
意味もわかり、
なるほどなあ、と思いました。
 
それにしても、近くで見ても
かなりリアルな猫ちゃんでした。

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鶴や鷹、富士に茄子など、
縁起が良いものと知っているものも
たくさんありましたが、
上記の「猫と蝶」のように
知らないものもたくさんありました。
 
コウモリもその一つ。

漢字で書くと「蝙蝠」ですが、「蝠」が「福」が中国語では同じ音になるため
中国ではコウモリを縁起の良いものとしているのだそうです。
 
今回の百段階段の見学は楽しみながら、様々なことを
学ぶ機会にもなりました。 

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たくさんの天井画や障壁画は古典的なものもありましたが、
食べられる野菜や果物を描いたり
チューリップのような西洋の花が描かれていたり、
豪奢な打掛にもクジャクがいたり。 
意外性や遊び心もあって、楽しく拝見しました。

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また、今回の展示では季節に合わせて
たくさんのお雛様や
つるし飾りも展示されていて
少し早めのおひな祭り気分を
味わうこともできました。 
 
そして、10年以上前に
九州の4箇所のおひな祭りをめぐるツアーに
参加したときのことも思い出しました。
 
福岡の吉井の
「筑後吉井おひなさまめぐり」の箱雛、
柳川の吊るし飾り「さげもん」、
日田の「天領日田おひなまつり」の
御殿飾りのお雛様、
佐賀の「佐賀城下のひなまつり」
の格調高い、大雛壇に飾られたお雛様。
どのおひなさまもそれぞれに美しく
大切にされて来たことが
伝わって来ました。
 
(昨年、九州が豪雨の被害にあった時にも
あのおひなさまの様子とともに
観光客にも「こんにちは」と声をかけてくださった
地元の方達のことを思い出していました) 

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コロナ禍ではありますが、
たくさんの家庭で
雛人形を愛でたり
女の子の幸せを祈ったり
子供の頃の思い出を懐かしむ
あたたかな宵になっていますように。
 
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
 
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