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血筋は脈々と。

わたしは毎週日曜日の夜に
実家の母に電話しています。

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話題に上るのは
両親の病院通いの様子、
(二人とも持病があります)
実家の庭のことや
今日の晩御飯、
わたしが出版した本のことや
家族の思い出話など、
あれこれ話しているうちに
時間がたっていきます。
 
明日11月23日は
わたしの母方の祖父の
祥月命日なので、
久しぶりに祖父のことも話しました。
 
祖父は23日の早朝に自宅で亡くなる前に
自分でもうすぐ命が終わることを感じたらしく、
祖母に
 
「俺はもうすぐ先に逝く。
母さん(祖母のこと)には世話になった。
ありがとう。」
 
と祖母にお礼を言って
そのまま自宅で亡くなりました。
 
祖父は戦争中、南方に行き
マラリアにかかって帰ってきたので
母は子供心に
「『父さんが帰ってきて嬉しい』っていうより
怖かった」
そうです。
 
祖父はお酒が好きな人だったので
若い頃は祖母や家族に
「迷惑をかけることもあった」
(母・談)とのこと。
 
でも、最後に祖母にそうやって
きちんと別れの挨拶をして、
「ありがとう」を伝えて去っていったのは、
我が祖父ながら「あっぱれ」
と思うのです。 

その後数年後に母方の祖母も亡くなったのですが
祖母は生前、
 
「手紙が来るのは、
のりちゃん(わたしの母)のハガキだけ。
楽しみだよ。」
 
と言っていたそうです。

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母はその話をして、
 
「今、うちに手紙やハガキを送ってくれるのは
由紀ちゃんだけ。
おばあちゃんにしたとおんなじことを、
今はあんたがしてくれる。」
 
と言ってくれました。
 
こうして、「血筋」は何かしら
脈々と受け継がれていくのだなあ、
と思います。
 
明日の祖父の命日には
甘いものも好きだった祖父が
好きそうなあんぱんでも買ってきて、
祖父のことを思い出しながら
お供えする代わりに
わたしのお腹におさめることにします。
 
今回も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

フクロウ


*今日も良い天気でしたね。
 
井の頭公園にはびっくりするような散歩者も。

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