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母と話す

数日前、夢を見た。

札幌の実家にいるようでもあり、でも半ば知らない場所にいるようでもあり。
穏やかな光の中にいた。

そこにいる母は、もう亡くなった後か、生きてはいるがまもなく自分は死ぬとわかっているかのどちらか。
前者なら死後の姿ということになるのだけど、淡々として明るい表情だった。

そして、
「あの子(妹のこと)は物を捨てられないから、なかなか処分できないと思う」
という。

自分の遺品整理のことを話しているわけだけれど、あまりに淡々と話すので、夢の中のわたしも驚きもせず、「そうだろうな」と思いながら聞いていた。

何かもう少し話した気がするのだが、今となっては覚えていない。

母が亡くなってから約5ヶ月。
こんな風に母がしっかり夢に出てきて、きちんと話したのは初めてだった。

お母さん、出てきてくれてありがとう。
そちらではもう落ち着きましたか?
一緒にお話しできて嬉しかったよ。
もう少し話したかったな。
楽しかったね。
また会いたいな。

夫に夢の話をすると、
「心配で降りてきたのかもね」
と言っていた。

母は心配性だったので、ちょっと落ち着いてから、気になって見にきてくれたのかもしれない。

お母さん、ありがとう。

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櫻木 由紀 Yuki Sakuragi
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