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ゴホウビ『GOHOBI QUATTRO -sweet-』【Daily Recommend 8】

2024.4.3 Release
ポニーキャニオン

今日はゴホウビというバンドを。
スージー(Vo/Key)、cody(Vo/Gt)、405(Ba)、むんちゃ(Dr/Cho)の4人からなる男女混成4ピースバンドで、
2023年1月にメジャーデビューを果たし、地上波タイアップを続けて獲得するなど精力的に活動中だ。

ゴホウビとの出会いは、2022年夏に配信リリースされた楽曲“友達だったよね”。
東京カランコロンとかシナリオアートとか、激しめのだとHello Sleepwalkersとかそこに鳴るとか、それまでも男女ツインボーカルものは聴いてたけど、
ゴホウビはなんかこう、スージーとcodyの声の成分が近いというか、男女の異なる声質で差別化していくというより上手く溶け合ってる感じがして、1回聴いただけで印象に残ったように覚えてる。
(マネージャーさんのツイートだったか、Spotifyの関連だったか、どっちだったっけ……)

このときツイートしてるワンマンライブは結局スケジュールが合わず、ようやくライブを観れたのが2023年5月11日に開催された渋谷WWWでのワンマンライブ「ゴホウビ ONEMAN LIVE “Home Sweet Home!! Vol.1″」。
オフィシャルサイトのプロフィールページに「良いことがあった日も、落ち込んでいる日も、頑張った自分へささやかなゴホウビをー。」って書いてあるけど、
あの日のライブを振り返れば、このキャッチコピーがめちゃくちゃ的を得てる気がするんよ。
ゴホウビといってもわいわいがやがやパーティーするようなパリピ集団じゃなくて、
ちょっと下向いちゃったときに家族のようにライブハウスに集まれば、打ち上げみたくハッピーな雰囲気のなか音楽の力で活力をもたらしてくれる。
それがこのバンドの言う「ゴホウビ」な音楽。

ちなみに、10年近く前のこと、
名古屋のHMVでバンドものの売り場展開を担当していた頃、
codyが以前所属していたバンド・Goodbye holidayのポップを何度か作ってたことがあって、
時間が経って新たなバンドの音楽に触れられていることに喜びを感じる。

ゴホウビのライブはまだ一度しか観たことがないけど、よくよく考えると、メジャーで活動するバンドで男女ツインボーカルって珍しかったりする。
きっかけ次第でハネそうで今後が楽しみ、それがゴホウビというバンド。


さて、前置きはここらへんにして、
『GOHOBI QUATTRO -sweet-』の収録曲を見ていこう。


M-1“MOKE MOKE”。
歌詞にある《MONKEY MONKEY LOVE》を「MOKE MOKE」にしちゃう遊び心。1Bパート、スージーとcodyの《わからないよ》《わかってないよ》《わかるわけない》《わかろうとしてない》の掛け合いは男女のめまぐるしく揺れ動く恋心を見事に表現している。
2Bでは《わかるわけない》のところだけ《わかりたくない》に変化、恋愛が進展している描写もナイス。
擬音が多いのも楽しくて、特に好きなのは2番の《ジュッとなってポッとなって》→《プイっとなってポッとなって》→《チュッとなってニャッとなって》の流れ。
恋愛の盛り上がりを擬音で表現したの日本初なのでは?(ほかにあればぜひご一報を)
にしても、ド頭のギターがB'z“恋心(KOI-GOKORO)”にめちゃ似てるのは狙ってるのかな。たまたまかな。

↓ついさっきMVが公開されたので貼っておきます。
マニコとぬ(N3cha)、ふたりのクリエイターによるスマホビューに最適化されたアニメーションMV。
恋愛真っ最中の胸の高鳴りがあふれるように視覚化されている。


M-2“ラブシャッフル”。
ライブではむんちゃの踏むビートに合わせて裏拍のハンドクラップが聞こえてきそう。
1サビ終わりとアウトロの405のベースによる小気味よいフレーズも聴き心地がいいね。
男性目線と女性目線の移り変わりが、codyとスージーのメインパートorハモリパートの譜割りと連動していて、まさにツインボーカルのお手本のように工夫が凝らされている。
もっと評価されていいでしょ!


M-3“なんぼのもんじゃい”。
このページでここまでアニメーション映像が続いてたけど、こちらは実写MV。
これがゴホウビのメンバーですよ!みなさん!
スージーとcodyの地元である広島弁がこれでもかと入れ込まれているところもまた「なんぼのもんじゃい」の極みよね。
2サビのパーティータイム楽しそうで微笑ましいのと、直後の「スーパースージータイム」も必見w


M-4“ヤコウチュウ”。
ゴホウビの音楽はメジャーコードを主体としているものが多めだから、
時折まったく異なるコードアクションだったりサウンドメイキングが施された曲に出会うと妙に心を掴まれるけど、“ヤコウチュウ”はまさにそのひとつ。
「蛍光管に群がる夜光虫ではなく光放つ方になりたかった」――恋愛の儚さを比喩的に表現し、ツインボーカルの切迫した歌いまわしはさすがの一言。
でか美ちゃん出演の定点カメラ風MVにもぐっと惹き込まれるのでぜひ。


M-5“一糸まとわぬアイを見せてよ”。
まずはじめにこれだけ言わせて。
MVで名演を見せつけているブタさんの名前がわかる方は教えてください!
この手のキャラクターもの?が大好きなので聞いてみました。(特に名前がなければ勝手に名付けて呼ぶことにします)
YouTubeの概要欄にある、
「男女混声豆腐メンタル4人組バンド『ゴホウビ』が送る至極の“自分肯定タウンポップ!!”」
という説明文も納得。
サウンドもリリックもとにかくポジティブで、ゴホウビのコンセプトを象徴するような1曲。


M-6“好きな服”。
メジャーデビュー作品としてリリースされた楽曲で、以前から知ってたけど、
今回のミニアルバムの流れで聴くとすごく説得力を持つように聞こえてくる。
服って自分自身の写し鏡のようなもの。
恋愛するにも仕事するにも友達と遊ぶにも何するにしても、ほんのちょっとでもいいことあればと願って好きな服を着ていく。
そんなちょっとした日常に幸せを感じられるのって素敵なことですよね。


と、解禁の時間差はあれどなんと収録曲すべてでMVが制作されているという力の入れように感服。
聴けば聴くほど、その魅力にどっぷり浸かってしまうこと間違いなしなバンド。
ここまで書いてみて、半年後のクアトロワンマン楽しみだなあと締めくくろうと思ったけど、
さらなる新曲“ブラウス”のTVアニメ『疑似ハーレム』オープニング主題歌起用が発表され、
その第1弾PVがタイミングよく公開されてるじゃないか。
メジャーデビューを機に、こういった新たな展開が見えてくるのも、
追いかけてきたファンにとってまさにゴホウビみたいな瞬間。

今回リリースされた『GOHOBI QUATTRO -sweet-』を聴きこんで!
7月からはアニメ観て!
11月にはクアトロワンマン!
2024年はこれで決まり!


■ゴホウビ オフィシャルサイト
https://gohobi.site/

■「GOHOBI ONEMAN LIVE『ゴホウビクアトロ全部のせ!』」
2024.11.15(金) 東京 渋谷CLUB QUATTRO
https://gohobi.site/schedule/320/



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