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りんご農家はChatGPTをどう使っているのか?

ChatGPTという言葉は知りつつも距離を置く人が大多数を占める今。

そこから一歩踏み出すか否かが、5年後の命運を分ける! 医師、政治家、AI専門家といった先駆者たちのリアルかつ具体的な活用術に、堀江貴文氏が迫る短期集中連載。

第6回は観光果樹園を営むりんご農家のリアル活用術について。

発売前からAmazon1位を記録するなど話題沸騰の『堀江貴文のChatGPT大全』からお届け。

チャット履歴機能がかなり使える

長野県の南部で、観光果樹園をやっています北沢と申します。

正直すごく小規模な法人なので全然農作業以外に割くリソースがないため、コンサルや専門家に気軽に相談できたらいいなと思って、ChatGPTでコンサルを召喚して育てています。

チャットの最初に「あなたは戦略コンサルタントです。

私の事業を戦略コンサルとして成功に導いてください」みたいに宣言して、なってほしい専門家を定義した上で、履歴の名前を「戦略コンサル」に変え、戦略についてはNewChatではなく、その戦略コンサルに相談し続けています。

ChatGPTは会話の履歴が短期記憶として残るので、ブランド戦略コンサル、社労士、弁護士、税理士、ECマーケター、など現在10人の“仮想”コンサルに相談しながらりんご農園を経営できるんです。すごく頼りにしています(笑)。

映える料理の提供方法を教えて

一次産業とも言われる農園の実務については、ChatGPTはイマイチ使えない印象です。

例えばりんごの病害で「紋羽病(もんぱびよう)」というものがありますが、さも知っていそうな風に平気で噓をついてきます。

なので、一次産業としてChatGPTを使っているというよりも、会社経営とかブランディングとかマーケティングで活用している感じです。

うちは観光農園として「農園BBQ」も提供しています。

思わず写真を撮りたくなるような、ライトアップされた農園の中で楽しむ野外レストランです。

その時に出す料理のアイデアはChatGPTが結構いい出力をしてくれます。

BBQに合う、思わず写真を撮りたくなるような映えるメニューを教えてとか。

ChatGPT だと盛り上がる演出の提案とか、盛り上がる料理の提供方法とか、そういうのも一緒に出してくれるのでめちゃくちゃ参考になります。

「一次産業だから関係ない」は間違い

先ほどご紹介したように、10人のコンサルと私で、いわば「ひとりオーシャンズ11」として農園を経営しているわけですが、現時点でどんなコンサルを育成しているのかお話しします。

まずブランド戦略コンサル。

農産物のみでの顧客満足度向上には限界があって、ブランド力の向上が不可欠です。

自社ブランドを作り強化し、ファンを獲得するために色々相談しています。

「BBQ コンサル」はBBQで映える料理を教えてくれたり、EC コンサルには通販で売っている商品の見せ方を相談したり、イベントコンサルにはイベント出展についての相談、文章作成コンサルには商品パッケージや宣伝の内容やメールの内容の相談など。

一次産業だとChatGPTなんて関係ないと思うかもしれませんが、経営部分で活用することでこれが数年後大きな差別化になっているんじゃないかなと思っています。

※第1~5回は関連記事より

北沢毅/Tsuyoshi Kitazawa
創業80年の果樹園「フルーツガーデン北沢」の4代目。
りんごの美味しく罪深い食べ方を探求する。Twitterでは簡単美味しいりんごレシピ、知られてないけど激ウマな品種、ちょっとディープな栽培の裏側を紹介。

▶︎堀江貴文氏ら先駆者たちの活用術をもっと知りたい方はコチラ

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