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第101回 「NFT」は「支援」との相性が良い! なのに、参加するコミュニティが“教育”されていないと、誰も「ログイン」できず空振りに!

似た内容でも、空振りするモノと、うまく行くモノ…。阿波踊りのクラファンと西野の仕掛けるクラファン、何が違う?
――『夢と金』20万部突破の説得力

今日は『【支援×NFT×クラウドファンディング】というホットライン』というテーマでお話ししたいと思います。

今、西野が走らせている二つのクラウドファンディング


近頃の西野はドキドキハラハラして面白いので注目です。

実は今、クラウドファンディングを二つ同時に走らせています。

一つ目は、2023年10月28日(土)に幕張メッセで開催する『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』の天井を彩る3000個の提灯の支援を募るプロジェクトです。

7月4日現在、支援者数は「1343名」となっておりまして、支援総額は「2051万7500円」です。
提灯支援がとんでもないことになってきております。

感謝感謝です。

『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』

そして二つ目は、先日立ち上がったばかりのホヤホヤの企画です。

2023年7月29日と30日に(二日間限定で)開催する舞台『テイラー・バートン』を盛り上げていこうじゃないの〜、というクラウドファンディングですね。

コチラは7月4日現在、支援者数が「821名」で、支援総額が「536万2100円」となっております。コチラもたくさんのご支援ありがとうございます。

『テイラー・バートン』

このクラウドファンディングに、つい先ほど「西野亮廣からの応援・お祝いメッセージ動画」というリターンが出ましたのでご報告いたします。(※すでに完売しています)

「ご結婚おめでとうございます」とか「ご出産おめでとうございます」とか「受験頑張れ〜」とか言うアレです。

あれを『テイラー・バートン』の稽古合間に撮影して、データをお送りしようと思っとるわけです。

興味がある方は、クラウドファンディングサイト『ピクチャーブック』から探してみてください。よろしくお願いします。

「支援×NFT」がうまくいかない理由は「教育」の差


さて。

今日は、このクラウドファンディングに大いに関係してくるお話なのですが、先日立ち上げた『テイラー・バートン』のクラウドファンディングで、「公演スポンサー」というリターン(返礼品)を出したんですね。

厳密に言うと、「今回の公演はこの方がスポンサードしてくださったんです」ということを証明するNFTを出したんです。

今回は二日間の3回公演なので、公演スポンサーを証明するNFTも「限定3個」で。

明確にイメージしていただく為に値段を言いますが、このスポンサーNFTは一個「30万円」で、それが結構すぐに全部売れたんです。

そこで見たのは「支援×NFT」の可能性です。

これは2023年4月に出した『夢と金』にも書きましたね。

「NFTは、履歴が残るので支援との相性が良い」と。

もっと言うと、「NFTは支援したことが履歴として残るので、支援の動機が大きくなる」と。

本当にその通りになってきたなぁと思います。

ここにクラウドファンディングを掛け合わせる…

つまり、クラウドファンディングのリターンでNFTを出すことによって、より「応援」「支援」の意味が大きくなって、「クラウドファンディング×支援×NFT」というのはかなりのホットラインだという確認がとれています。

…という話を先日スタッフに話したところ、スタッフの方から「阿波おどりのクラウドファンディングが同じような建て付けで苦戦しています」と返ってきたので、見てみたところ、すべてにおいて「支援が集まっていない」というわけではないんです。

「宮迫さんと一緒に踊れる権」とかは人気だったりするのですが、ただ、「支援NFT」が空振っている。

「今年の阿波おどりを支援した」ということを証明してくれるNFTのニーズが全然無いんです。

ここで支援が集まらなかったら、来年も再来年もインフルエンサー頼みになってしまうわけで、おそらく、徳島市的にも、ここはなんとかしたいポイントだと思います。

では、なぜ、同じようなリターンなのに、こういった差が生まれるかというと(いくつか理由はあると思うのですが)やっぱり「教育」なんです。

阿波おどりのクラウドファンディングは「一口祭主」という形で、NFTを出しているのですが、このクラウドファンディングを覗いた人の中、あるいは、このクラウドファンディングのことをニュースで知った人の中で、一体どれだけの人が「デジタル祭主」を理解できて、一体どれだけの人が「ウォレット」を持っているか?

というと、下手すりゃ1%を割っている可能性すらあるどころか、なんなら、中には「クラウドファンディングなんて詐欺やー!」という人がいるかもしれない。

「コミュニティーの教育」をスッ飛ばすと、アイデアが空振りする


僕らの会社では行動するスタンバイが整っていることを「ログイン」という言い方をしますが、クラウドファンディングにしても、NFTにしても「ログイン」してもらうことが最も大変で、どれだけ良い企画であろうと、「ログイン」が済んでいなかったら、支援が集まらないんですね。

NFTでいうところの「ログイン」というのは、「NFTのことを理解している」とか「イーサリアムを持っている」とか「ウォレットを持っている」ことを指します。

この手続きが済んでいない人にNFTを買っていただくのって、ほぼ無理ゲーなんです。

なので、僕らは凄くマメに「NFTの勉強会」をします。

ここで「ログイン」してもらうことが目的です。

CHIMNEY TOWNまわりがクラウドファンディングに強い理由も、クラウドファンディングが詐欺扱いされた時代から、迫害されながらも、ずっと続けてきて、それによって、コミュニティーの皆がクラウドファンディングに「ログイン」したからです。

これは因果応報で、当時、クラウドファンディングを詐欺扱いしてしまったコミュニティーは、こぞってクラウドファンディングに「ログイン」していないから、こういった局面でダメージを受けるし、NFTもそう。

徳島の市長さんって、新しいことに対して前向きな方だと思うのですが、だからこそ「コミュニティーの教育」ってメチャクチャ大事で、そこをスッ飛ばすと、せっかくのアイデアが空振ってしまう。

これは全員に共通して言えることだと思うので、ちゃんと歴史から学んでいきましょう。

西野亮廣

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