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第89回 SNSの中にも、看板の前にもいません。皆が親指を使ってスマホでピコピコやっている間に、とことん足を使います。


娯楽・情報がどんどん細分化する時代、「新規顧客」はどこにいる?→「“目の前のお客さん”の隣にいる!」

スタートは「広さ」よりも「深さ」を取る

2023年4月16日(日)の朝に、紀伊国屋書店 新宿本店さんで、『夢と金』のサイン会が決まりました。

発売日が「4月19日」なので、発売日よりも3日も早く『夢と金』をゲットできるチャンスだったりします。(※整理券は完売しています)

幻冬舎さんからは「参加者を500人にして、『手渡し会』にしますか?」という選択肢も用意していただいていたのですが、『手渡し会』だと、たくさんの方に届くかもしれませんが、一方で、コミュニケーションをとれる時間が本当に短くなってしまうので「300人限定のサイン会にさせてください」とお願いしました。

さて。

『毎週キングコング』を観ていただけると分かりますが、YouTubeにドップリ浸かっている人はYouTubeのことしか知らないし、僕は僕でテレビの人気者を知らないし、ほとんどの人は「東京ドームでライブをしているアーティスト」の曲を一曲も知らない。

僕らが知っているのは「友達まわりで流行っているもの」で、これだけメディアや娯楽が増えた今の時代は「応援してくれる仲間(セカンドクリエイター)」が、より大きな意味を持つようになりました。

サイン会に来てくださったお客さんが、友人に『夢と金』を薦めてくれるのが一番で、そう考えた時に、“スタートの人数”が少なくなったとしても「西野亮廣を応援しよう」と思ってもらった方が遥かにイイ。

そんなこともあって、「手渡し会」ではなくて、「サイン会」にさせていただきました。

これは、「本屋さん」に対してもそう。

以前、どこかで、お話しさせていただきましたが、今回は『キンコン西野のサイン本屋さん』で、『夢と金』のサイン本を出してません。

いつもなら、「数ヵ月前からサイン本の予約をとって、発売日に一気に数千冊を送る」ということをやっていたのですが、今回は無し。
#新刊のキャンペーンが落ち着いたら始めると思いますが 、理由は「本屋さんに足を運んでもらう為」です。


Voicy等で「サイン会やりまーす! 来てくださーい! サイン会の整理券はコチラのリンクからゲットしてくださーい」とアナウンスしているわけですが、サイン本を300冊届けるだけならば、自分のECサイト(キンコン西野のサイン本屋さん)のリンクを貼って、そちらにお客さんを誘導した方が てっとり早いどころか、もっともっとたくさんのサイン本を届けることができる。

ただ、それだと本屋さんは「西野亮廣を応援しよう」とならない。

本屋さんは世の酸いも甘いも知っているので、「西野は自分のECサイトで販売できるのに、わざわざ本屋を経由してくれている」ということは勿論分かっています。

そこに気づいてないわけ無いんですね。

だから「西野亮廣を応援しよう」となる。

新規顧客はどこにいるか?

仕事柄、いろんな業界を越境していますが、世界は僕らが想像していた以上に分断が進んでいます。

日本の場合だと、幅を利かせている(世代を越えて皆が知っている)のは“インターネット前の覇者”で、具体的に言うと1990年代後半のチャンピオンがファンとファンの子供を巻き込んで今もビッグヒットを飛ばしています。

(映画だと『ドラゴンボール』『るろうに剣心』『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』『SLAM DUNK』…などなど)。

インターネット後は娯楽・情報が細分化し、Web2後には更に細分化。

方々で散々言われていることですが、「皆が知っている○○」は消えて無くなりました。

こんな時代の「新規顧客」は一体どこにいるのでしょうか?

これは全サービス提供者が向き合わなければいけない事柄で、まわりくどいのが嫌いなので結論を言っちゃうと、『新規顧客は“目の前のお客さん”の隣にいる』です。

新規顧客はSNSの中にはいません。
新規顧客は看板の前にもいません。

現代の新規顧客は「目の前のお客さんの隣」にヒッソリといます。


なので大切なのは「目の前のお客さん」のハートを掴みきることで、目の前のお客さんのハートを掴まないかぎり広がっていきません。

そういう目で西野が仕掛ける『夢と金』の販促活動を見ていただけると、いろいろと合点がいくかもしれません。

皆が親指を使ってスマホでピコピコやっている間に、とことん足を使って、会いに行って、マンツーマンで惚れさせてやろうと思っております。

応援宜しくお願いいたします。

やるぞーー!!!

現場からは以上です。

西野亮廣

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